連合（日本労働組合総連合会）

「第8回新しい資本主義実現会議」が5月31日、首相官邸で開催され、連合をはじめ経済団体、企業経営者、研究者などの有識者が出席し、「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画」（案）のとりまとめが行われました。
会議における芳野会長の発言の要旨は次の通りです。
 
＜会長の発言要旨＞
〇約半年間にわたる議論を重ねグランドデザインおよび実行計画が取りまとめられた。持続可能な社会・経済の実現に向けて、企業の健全な発展や安定した雇用のもとで、誰もが将来の生活に希望を持てる環境整備や賃金をはじめとする基盤づくりへの資源分配の必要性など、連合からの意見を一定程度反映していただいたものと認識している。
 
〇特に、継続した賃金引き上げの実現に向けた環境整備としてのサプライチェーンにおける適正な価格転嫁、雇用形態間・男女間賃金格差是正の実効性の確保、また、女性の科学人材育成への支援の重要性などにも触れていただいた。
 
〇今後の要望であるが、今回の計画で掲げられた各施策の具体策を検討する際には、労働者にどのような影響を与えるのかということも考慮した検討を行うとともに、ＰＤＣＡサイクルのもと、実効性あるものとして機能されるよう政府の努力を求めたい。