連合ニュース 2022年

 
2022年04月06日
「2022春季生活闘争 4.5中小組合支援共闘推進集会」をオンラインで開催!
中小組合の交渉支援と交渉環境の醸成!
配信会場でのがんばろう三唱の様子
 連合(会長・芳野友子)は4月5日(火)、4月から本格化する中小組合の交渉を支援するため、「2022春季生活闘争 4.5中小組合支援共闘推進集会」をオンラインで開催しました。
 
集会の動画はコチラ:
https://youtu.be/uVFFyUfro4k
 
■主催者代表あいさつ
 冒頭、挨拶に立った芳野友子中央闘争委員長(連合会長)は、連合の第3回回答集計結果について、「現在、多くの中小企業はコロナ禍に加え、原材料、資材、エネルギー価格の急激な高騰等によるコスト増加を十分に価格転嫁できず、厳しい経営環境にあり、ロシアのウクライナ侵攻や円安による影響も出ている。このような状況だからこそ、『人への投資』を起点とした好循環を起動させなければならない。とりわけ中小企業においては、人材の確保・定着のために月例賃金の改善が最優先課題の一つである。現時点においても、組合員の頑張りに報いるため、多くの組合が交渉を続けている。先行組合が作り出した『賃上げの流れ』を中堅・中小組合がしっかりと引き継ぎ、さらに広げていくとともに、地域・地場の相場形成をうながし、社会全体での波及力につなげていかなければならない」と述べました。
 続けて、「コロナ禍により有期・短時間・契約等労働者は深刻な影響を受けており、とりわけ女性労働者の雇用が不安定化し、生活面への影響が大きく出ている。加えて、従前から存在していた男女間賃金格差の深刻さをコロナ禍は改めて浮き彫りにした。男女間賃金格差の是正のためには、日本全体の雇用の約7割を占める中小企業においての取り組みが不可欠である。この点についても粘り強く取り組みを進めていただきたい。また、有期・短時間・契約等で働く仲間の時給や月給について、全体的にみると、いわゆる正社員の賃上げを上回る回答を引き出している。この格差是正の動きを社会全体に広げていこう」と呼びかけました。
 
■3月月内決着集中回答ゾーン集計結果
 仁平中央闘争委員(総合政策推進局長)が、第3回回答集計にもとづき3月末までの集計結果について報告しました。
詳細は、下記のプレスリリースをご参照ください。
https://www.jtuc-rengo.or.jp/activity/roudou/shuntou/2022/yokyu_kaito/kaito/press_no3.pdf?6860
 
中小組合支援に向けた決意表明
 神保政史労働条件・中小労働委員会委員長(電機連合中央執行委員長)は、今後交渉が本格化する中小組合の回答引き出しに向けた決意を次のように述べました。「要求主旨に沿った回答引き出しにむけた今後の進め方について、第5回労働条件・中小労働委員会で次の2点を確認した。1点目は、すべての働く者の生活不安、将来不安の払拭に向けて、「人への投資」と月例賃金の改善にこだわった交渉を粘り強く進め、最大限の回答を引き出し、賃上げの社会的広がりを拡大していくこと。2点目は、連合本部・構成組織・地方連合会の取り組みとして、中小組合の交渉をサポートするとともに、交渉環境の醸成や、地場相場の形成と波及に努め、賃上げの流れを連合組織内のみならず、社会全体にひろげていくことに引き続き全力を尽くすこと。最後に、中小組合の闘争はまさにこれからが正念場である。感染症対策をしながら、日々必死に働く組合員や組合のない労働者のためにも、これまでの闘いの成果を礎に、最後の最後まで闘いぬくことを誓い合い、ともに頑張ろう」
 
■各組織による取り組み報告
 構成組織より、2022闘争における取り組みについて報告がありました。
【有期・短時間・契約等労働者の取り組みについて/
 UAゼンセン 永井幸子 常任中央執行委員】
 UAゼンセンにおける2022春季生活闘争の基本姿勢として、コロナ禍の社会・経済構造の変化に対応しながら、雇用や労働条件の維持向上に着実に取り組んでいる。あらゆる就業形態における公正処遇の実現をめざし、総合的な処遇改善を進めている。そのうえで、2022年3月末の正社員組合員・短時間(パートタイム)組合員の妥結状況を披瀝し、パートタイマーの一人あたり平均引上げ率(制度昇給、ベア等込)は正社員を超えており、2022年3月末時点において7年連続正社員を上回っており、雇用形態間格差の是正に向けて一定の前進が図られている。
 
【JAM中小共闘と価値を認めあう社会へ/JAM 川野英樹 副書記長】
 4月5日現在の2022春季生活闘争の状況を披瀝し、原材料・エネルギー・輸送費の高騰や、相次ぐ生活消費財の物価上昇により、「人への投資」は待ったなしである。「価値を認めあう社会」の継続と強化には、製品の価値と労働の価値に正しい評価が不可欠であり、買いたたき基準の明確化、9月・3月価格交渉促進月間の注視、価格転嫁などについて取り組んでいく。
 
 最後に、清水秀行中央闘争事務局長より、「すべての働く者の『人への投資』が日本の社会と経済の原動力となる。さらなる交渉の強化、そして、最後の最後まで闘い抜くことを決意し、連合一致団して頑張ろう」と呼びかけ、力強いがんばろう三唱で集会を締めくくりました。
  • 芳野闘争委員長による主催者代表あいさつ
  • 仁平中央闘争総合局長による3月月内決着集中回答ゾーン集計結果
  • 神保労働条件・中小労働委員会委員長による中小組合支援に向けた決意表明
  • UAゼンセン永井常任中央執行委員による取り組み報告
  • JAM川野副書記長による取り組み報告
  • 清水中央闘争事務局長によるがんばろう三唱