参加してくださった170名の受講者
連合は、2月25日(金)に第25期女性リーダー養成講座をZOOMにて開催しました。例年、本講座は東京と大阪の2カ所で開催していますが、新型コロナウイルス感染症感染防止の観点から、昨年に引き続きWebで開催し、全国から170名の女性役員・女性組合員が受講しました。
講座に先立ち、則松副事務局長が「芳野会長の選出により、ジェンダー平等の取り組みが注目されている。受講者のみなさんにはぜひたくさんの学びを得てほしい」と主催者を代表して挨拶しました。
続いて、井上久美枝総合政策推進局長が「ジェンダー平等・多様性に関する取り組みについて」の講義を行い、国際比較を含めた日本の働く女性の現状や、春季生活闘争、連合の男女平等参画、ジェンダー平等・多様性推進の取り組みや課題などについて説明しました。
その後、株式会社ソラーレ東浩司代表取締役から「自分らしくいきいきと活動するための極意」と題して講義を受けました。受講者を26グループに分けたブレイクアウトルームやチャット機能を駆使し、受講者は、「これまで自分が関わってきたなかで心理的安全性が高かった/低かったチームの様子や特徴」「自分の『弱さ』と感じること、本当はこうありたいと思っていること」 「組合活動や職場の働き方で課題に感じていることこれから実践してみたいこと」などについて4回にわたって討論しました。「やったことがない事柄に自信がもてないのは普通。『これまでも何とかやってきたから、今回もなんとかなるはず』という思い込みが自信の源」といった秘訣やエールをいただきました。
また、日本大学法学部神尾真知子特任教授より「働く女性と労働法」と題して、女性差別撤廃条約、男女雇用機会均等法、ワーク・ライフ・バランスなど、ジェンダー平等に関連する法律と、女性が働くうえでの課題や職場の対応などについて講義を受けました。またグループワークでは、「自分の職場の女性活躍推進法に基づく事業主行動計画についてグループ討議2回行い、「女性活躍推進法に基づく事業主行動計画の実施によって職場は変わってきているのか」、「育児休業取得の現状はどうか(男女比)」について、それぞれの職場の問題点や課題を共有しました。最後に、神尾教授から「法律で定める制度と私たちが求める制度には乖離があるが、労働組合なら、職場に法を上回る制度を作ることができる。知識は武器である」と、激励の言葉を含めて労働組合への力強い期待が示されました。
最後に、井上総合政策推進局長が「参加するまではハードルが高かったかもしれないが、本日は、労働組合は異業種交流ができる素晴らしいところだということを経験してもらえたと思う。議論することは時間がかかるが、その分達成感や充実感があふれるもの。この成功体験をぜひ持ち帰り、同じような成功経験ができる人を増やすため、明るく楽しく元気よく、取り組みを進めてほしい。」とまとめと閉会の挨拶を行いました。