連合ニュース 2022年

 
2022年02月04日
「2022春季生活闘争 闘争開始宣言2.3中央総決起集会」を開催!
「未来をつくる。みんなでつくる。」を合言葉に、2022春季生活闘争スタート
 連合は2月3日(木)、2022春季生活闘争の開始を広く社会に宣言することを目的に、「闘争開始宣言2.3中央総決起集会」を開催しました。
 本集会は新型コロナウイルス感染防止の観点からオンライン開催となりましたが、全国で3,901名が参加し、「未来をつくる。みんなでつくる。」を合言葉に、2022闘争に取り組む決意を固めました。

(※)集会の様子:https://youtu.be/iJemH9OsBEI

■開会~オープニングムービー上映~
 集会の開会にあたり、働く現場から寄せられた2022春季生活闘争を闘う決意表明等を集めたオープニングムービーを上映しました。
(※)オープニングムービー:https://youtu.be/SuNjGpmtuwA
【決意表明組織】
 情報労連 通建連合 日本コムシス労働組合
 自動車総連 日野自動車労働組合
 自治労 高知医療センター労働組合
 UAゼンセン イオングループ労連 まいばすけっと労働組合

■主催者代表あいさつ
 芳野 友子 中央闘争委員長は、「新型コロナウイルスは未だ世界中で大きな混乱をもたらすなど厳しい状況にあるが、コロナ禍に負けるわけにはいかない。人々の命とくらしを支えるために懸命に働くすべての職場の仲間の努力と思いに報いるためにも、私たちは2022春季生活闘争を闘い抜かなければならない」と訴えました。
 その上で、「経済や企業業績が良くなった後で賃上げをするのではなく、賃上げにより労働者の所得向上、消費拡大、経済成長につなげて未来をつくる正のスパイラルを作ろう。そして、すべての組合が要求して賃上げに取り組もう」と呼びかけ、参加者全員で今次闘争のスローガン「未来をつくる。みんなでつくる。」に込めた思いを共有しました。

■決意表明
 松浦 昭彦 中央闘争委員長代行(UAゼンセン会長)が、「コロナ禍でこれまでの概念や価値観が大きく変わりつつある激動の最中の今こそ、『人への投資』を積極的に求め、明るい未来を切り拓くことが必要だ」と訴えました。
 さらに、「日本の賃金水準を他の先進国と肩を並べるまでに引上げるためには、2%程度の賃上げを10年続けなければならない。足元の物価も上昇局面にあり、これを乗り越える交渉ができるかどうか、労働組合の真価が問われる」と述べ、今次闘争における賃上げの重要性を強調しました。
 そして、「交渉の最前線に立つ皆さんには、苦難もあると思うが、労働組合の使命として責任を持ち、全力で取り組むことを誓いあおう」と呼びかけました。

■コロナ禍における働く現場からのメッセージ
 コロナ禍で大きな影響があった、飲食業界、自治体(社会福祉協議会)、旅行業界、航空業界の組合から、コロナ禍においても懸命に働く労働者の実態および2022春季生活闘争にかける期待などが寄せられました。

【UAゼンセン アークミールユニオン】
 飲食業界は、コロナ禍によってお客様の来店が減る一方、感染防止対策で従業員の作業負担が増加した。2022闘争では、コロナ禍で大きなダメージを受けたパート・アルバイトの処遇改善等に取り組んでほしい。
【自治労 宮城県社会福祉協議会労働組合】
 社会福祉協議会は、コロナ禍で収入が減少したり雇用を喪失した方々に特例貸付などの支援をしているが、事務量の増大やクレーム対応など、過酷な状況で業務をしている。継続的な支援をお願いしたい。
【サービス連合 阪急阪神交通社グループ労連】
 旅行業界は、昨年の緊急事態宣言があけて新しくお客様を獲得した矢先、再度の感染拡大により予約の取り消しなどが起こり、厳しい状況に陥っている。コロナ禍が収束し、安心して旅行が供給できる日を願っている。
【航空連合】
 航空業界では、オリンピック・パラリンピックの対応などで現場が繁忙となる一方、賃金減額等の施策が続いていることで、組合員から不安の声が上がっている。人材は、航空業界に求められる高い安全性を堅持する上では欠かせない。連合に集う全員で、「人への投資」を積極的に求める「未来づくり春闘」を強く進めていきたい。

■連合へのエール
 クリエイティブディレクターとして活躍されている辻愛沙子氏(株式会社arca CEO)より、2022闘争に臨む連合へエールをいただきました。
辻氏は、「『いる環境を良くする責任は全員にある』という言葉があるが、これは言い換えれば『いる環境を良くする力は全員が持っている』ということであり、『みんなでつくる。』というスローガンは、まさに今の時代に必要な言葉である。一人ひとりが立ち上がり連帯していくことが、今の時代の変化の起こし方だ」と述べました。
その上で、「コロナ禍で孤独や不安感じることも多いが、連合という集える場所があることは、今の時代の希望だ。みんなで立ち上がり、社会を変える一員になっていただきたい。一緒に頑張ろう」と呼びかけました。

■闘争開始宣言(案)提起~がんばろう三唱
 袈裟丸 暢子 中央闘争委員(基幹労連中央執行委員)が闘争開始宣言(案)を提起し、満場の拍手で採択しました。
 最後に、清水 秀行 中央闘争事務局長の発声によるがんばろう三唱で、全力で闘争に取り組む決意を共有し、集会を締めくくりました。
以 上
 
  • 主催者挨拶を行う芳野中央闘争委員長
  • 決意を述べる松浦中央闘争委員長代行
  • 連合へのエールを送る辻 愛沙子 氏
  • 闘争開始宣言案を提起する袈裟丸中央闘争委員
  • まとめを述べる清水中央闘争事務局長
  • 司会を務める村上中央闘争副事務局長