連合ニュース 2020年

 
2020年12月25日
経済同友会との懇談会を開催
with/afterコロナ時代における諸課題の解決へ向け、一層の連携強化を確認
 連合は12月22日、都内で経済同友会との懇談会を開催し、「『with/afterコロナ』時代の働き方・人材を中心とする諸課題の解決に向けて」をテーマに意見交換を行いました。
 
 冒頭、両組織代表あいさつで連合の神津会長は「いまの日本には感染不安と雇用不安が漂い続けており、社会全体の安心感を担保していくことは、待ったなしの重要事項である。感染症対策と経済の復旧は本来、二律背反にはなく、社会の不安を解消することそのものが最重要な経済政策だ」としつつ、「with/afterコロナの社会像を描くうえで、この二十年余りの間の格差拡大とそれをもたらした社会構造に対して抜本的なかたちでメスを入れる必要がある。産業構造が変化し、デジタルトランスフォーメーションも進む中、雇用のあり方においては、安心感のもてる労働移動がカギになる」と述べました。
 経済同友会の櫻田代表幹事は「私自身を含め、この一年で働き方や暮らし方は激変した。中長期の課題を考える上では、コロナ前には戻らないという覚悟が必要であり、これを日本の飛躍のチャンスとしたい」「エッセンシャルワーカーの皆さんは、自分が知らず知らずのうちに加害者あるいは被害者になるのではないかという恐怖を抱えながら、人手不足の中で必死に頑張っている。彼ら・彼女らに対する感謝の気持ちを具体的なかたちで示していくことは非常に重要で、連合の皆さんと共感をもって進められるのではないか」と述べました。
 
 その後、連合からは逢見直人・会長代行が「連合 with/afterコロナ時代のデザイン ~仕事・暮らし・社会の新しいカタチをつくる~」について、また経済同友会からは田代桂子・グローバル競争下の人材戦略と労働市場改革委員会委員長が「テレワーク導入拡大を契機に、自律的な働き方の推進を」と題して問題提起したうえで、働き方の変革や雇用のあり方、人材育成、さらにジェンダー平等と多様性推進について、活発な意見交換が行われました。
 
 まとめの挨拶で神津会長は「with/afterコロナ時代とはそれ以前に戻すことではないという認識を合わせることができたことは大変重要。コロナを奇貨として大きな意識改革をしていく必要がある。意見交換を通じ、特にいま、学びや人を育てるということに対する意識が弱まっているのではないかという危機感を強く覚えた。様々な社会課題を解決するうえでは、財政的な裏付けが必要であり、税財政改革も待ったなしの課題。双方が連携して深掘りしていくべき課題は多々あり、引き続きの対話をお願いしたい」と述べました。
 また櫻田代表幹事は「日本はOECDの中で最も生産性が低く、さまざまな課題があるが、社会の安全・平和に関する指標は高位にある。つまり、良い国だが成長しておらず、元気もない。コロナ禍を奇貨として、日本社会の再設計に向け、立場を超えて中長期を見据えた本質的な議論をする機会ととらえたい。本日は改めてダイバーシティ推進の重要性を認識した。日本に必要なイノベーションを今度こそ起こすためには、ダイバーシティを徹底的に進めるしかないと確信している。今後も様々なかたちで意見交換をお願いしたい」と述べ、両者間の継続的な連携の必要性が確認され、懇談会は閉会しました。
以 上
  • あいさつする神津会長
  • あいさつする櫻田代表幹事
  • 懇談会の全景