連合ニュース 2019年

 
2019年09月20日
2019平和行動in長崎(8月8日~9日)
~語り継ぐ戦争の実相と運動の継続で 核兵器廃絶と恒久平和を実現しよう~
2019平和行動in長崎
  連合は平和で安定した社会の実現を目指し、結成当初から平和運動に取り組んでいます。今年で被爆74年、「語り継ぐ戦争の実相と運動の継続で 核器廃絶と恒久平和を実現しよう」をテーマに、8月8日と9日の二日間、「2019平和行動in長崎」を実施しました。
 今年はITUCのアユーバ・ワバ会長が参加され、世界規模での連携について訴えました。また、2020年開催の核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議に向けて展開する「核兵器廃絶1000万署名」のキックオフとして、連合・原水禁・KAKKINの3団体が主催のシンポジウムを開催しました。
 
1日目
【長崎市長との懇談】
集会の開催に先駆け、田上富市長崎市長と、連合、ITUCによる懇談を開催し、戦争体験者がいない時代に向けて何をすべきか、また2020年核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議に向け、連合、原水禁、KAKKINの3団体で取り組んでいる「核兵器廃絶1000万署名」の取り組みなどについて意見交換を行いました。
 
【連合2019平和ナガサキ集会】
 長崎県立総合体育館のメインアリーナにて開催し、全国から3,370名が参加しました。原水禁・KAKKINの共催のほか、長崎県、長崎市、平和首長会議や全国のNPO・NGOなど多くの団体からご後援をいただきました
 開会にあたり宮﨑辰弥連合長崎会長は、「この平和行動の中で、74年前に起こったことを見て聞いて感じることで、自分や身近な人があのキノコ雲の下にいたらと想像してほしい。核兵器廃絶の取り組みは、誰のためでもなく私たち自身のためである。核兵器は人類がつくったものであり人類の手でなくせるはず。」とあいさつし、その後参加者全員による黙祷を行いました。
 主催者を代表して神津里季生連合会長は「長崎に原爆が投下される前に広島のことを知っていたのは世界の中でもごくわずかであり、人類の持つ理性が力を発揮される前に長崎に核兵器が使用された。だからこそ私たちは核兵器の恐ろしさ、非人道性を世界に訴えていかなければならない。時代を超えて語り継ぎ、その輪を広げていかなければならない。」と恒久平和の実現を強く訴えました。続いて来賓の中村長崎県知事、田上長崎市長からそれぞれ挨拶を受けたあと、海外来賓のITUCアユーバ・ワバ会長からITUCとして核兵器の使用禁止と既存核兵器の廃棄に向けた闘いへの決意や「私たちの固い決意によって状況を変えることができる。労働組合は核の恐怖に終止符を打ち、連帯をもとに行動を、と世界に呼びかけます」との国際連帯のメッセージが述べられました。
 若者からのメッセージとして、ナガサキ・ユース代表団7期生を代表、第22代高校生平和大使を代表し長崎県出身の3名からそれぞれ活動報告と決意表明がされました。続いて、本田博士連合長崎青年委員長が平和アピールを読み上げ満場一致の拍手で採択されたあと、キャラバン隊を含む連合広島の22名が登壇し、竹田恵連合広島事務局長から平和行動への強い意志としてピースメッセージを述べ、最後に平和行動in根室に向けて宮﨑辰弥連合長崎会長から藤盛敏弘連合北海道政治センター幹事長へピースフラッグが引き継がれ閉会しました。
 
【2020年核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議に向けたシンポジウム】
 ~核兵器廃絶1000万署名に向けてキックオフ!~
 平和ナガサキ集会終了後、同会場において、連合・原水禁・KAKKINの3団体が主催となり「2020年核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議に向けたシンポジウム」を開催しました。
 3団体を代表して、神津里季生連合会長は「いまだに13,880発もの核弾頭が存在する現実に強い憤りを覚える。多くの核ミサイルが数分で発射可能な態勢にあると言われ、核軍縮はもとより核不拡散体制そのものが危機的状況に直面している。世界の各国が『核兵器禁止条約』に早急に署名・批准し、実質的な核軍縮核兵器不拡散の合意をえることが極めて重要である。私たちはこのシンポジウムを1000万署名の必達に向けたキックオフとし、関係団体とともに核兵器廃絶と恒久平和の実現に向けた運動を進めていく」と挨拶しました。
 外務省報告では、今西靖治軍備管理軍縮課長から政府の取り組みとして「NPT運用会議の準備委員会」、「核軍縮とNPTに関する閣僚会議」、「核軍縮の実質的な進展のための賢人会議」について報告がされ、「2020年の会議では意義ある成果を得るよう、またそのことで核軍縮に向けた気運につなげたい」と述べられました。
 被爆者からの訴えでは、長崎平和推進協会の奥村アヤ子さんが、爆心地からわずか500mの距離で被爆し一瞬で家族を失った自身の体験を涙ながらに語り、「二度と同じ過ちを繰り返させてはいけない、次代を担う子どもたちに同じ思いをさせてはいけない」と強く訴えられました。続いて、長崎大学核兵器廃絶研究センターの吉田文彦センター長の講演では、今の世界における核兵器の状況や核兵器不拡散条約(NPT)と核兵器禁止条約について説明され、「被爆国だからこそ強い気持ちで取り組むことが重要」と述べられました。
 最後に山本連合副事務局長より「核兵器廃絶1000万署名」必達に向けた主催3団体の決意表明として、日本政府および国連への要請内容と取り組みへの決意を述べ、会場全体で確認しました。フィナーレで情報労連の演奏に合わせて「For The Peace of World」を合唱し閉会しました。
 会場内に「核兵器廃絶1000万署名」コーナーを設置し、参加者に呼びかけ450筆が集まりました。また、メインアリーナロビーにて原爆パネル展を実施し、会場に訪れた方にご覧いただきました。。
 
2日目
 
【長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典(長崎市主催)】
 長崎市平和公園平和祈念像前にて長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が開催され、連合会長はじめ、連合本部・連合長崎からも参加しました。式典には原爆死没者の遺族をはじめ、多数の市民や全国から多くの参加者が集まり、原爆の投下された11時2分には平和の鐘やサイレンが鳴り響く中、原爆死没者への哀悼の意と恒久平和の実現への祈りを込めて1分間の黙とうを行いました。また、神津連合会長、ワバITUC会長、宮﨑連合長崎会長より献花を行い、戦争で亡くなられた方々への慰霊と平和への祈りを捧げました。

【ピースウォーク】
 午後には、原爆落下中心地公園・平和公園内を巡る「ピースウォーク」を実施し、全国から468名が参加しました。連合長崎の青年委員会・女性委員会に「ピースガイド」として案内役を務めていただき、慰霊碑等を回りながら由来や歴史について学習しました。
 また、会場受付周辺では原爆パネル展を併設し、ピースウォーク参加者以外にも多くの方にご覧いただきました。
 
【万灯流し】
 夜には長崎原爆殉難者慰霊奉賛会ならびに城山連合自治会が主催する「万灯流し」が行われました。連合も協賛として運営に協力し、参加した247名の組合員は、静かに流れる万灯を見ながら鎮魂の想いを胸に原爆で犠牲になった方々への祈りを捧げました。
 
  • 神津里季生 連合会長
  • 宮﨑辰弥 連合長崎会長
  • アユーバ・ワバ ITUC会長
  • 中村法道 長崎県知事
  • 田上富久 長崎市長 
  • 竹田恵 連合広島事務局長
  • 本田博士 連合長崎青年委員長
  • ピースフラッグリレー
  • 今西靖治 外務省軍部管理軍縮課長
  • 奥村アヤ子さん
  • 吉田文彦 センター長
  • 連合・原水禁・KAKKIN 3団体による決意表明
  • ピースウォークの様子
  • 平和への祈りを込めた万灯流し