連合ニュース 2019年

 
2019年06月04日
第14回「男女平等講座」(男性リーダー対象)を開催
~構成組織・単組、地方連合会の若手男性リーダー60名が参加~

 2019年6月3日、連合本部において、第14回「男女平等講座」(男性リーダー対象)を開催しました。
 本講座は、2019年度連合「男女平等月間」(6月)における男女平等参画キャンペーンの一環として企画したもので、当日は、構成組織・単組、地方連合会の若手男性リーダー60名が参加しました。
 概要は以下のとおり。


1.主催者挨拶
 山本和代副事務局長より「『女性を参画させてあげよう、場を用意してあげよう』という感覚であるならば、それでは男女平等の職場にはならない。実際に『女性を役員にしたら面倒臭い』と言う人もいる。女性が働きやすい職場は男性にとっても働きやすいはず。そのような観点で男女平等課題を進めていければと思う。本講座が、どのようなリーダー像を求め、どのように行動するかを考えるきっかけになればと思う」と挨拶しました。

2.講演①:経済の視点から見る男女平等参画
<藻谷浩介 株式会社日本総合研究所主席研究員>
〇イメージでなく常に事実を数字で、しかも率だけでなく絶対数を確認することが重要。例えば、若い女性が働くと出生率が下がると思われがちだが、そうではない。
〇女性の就労を増やすことで、家計収入が安定し、保育所を利用でき、 出生率が上がる。男性と女性の賃金を逆転させた方が消費が増える。それこそが景気拡大策ではないか。
〇女性経営者を増やすことで、消費者の感性に対応した商品を出せる企業が増える。男性経営者は権威にこだわってばかり。多くの地方で客の気持ちに無関心な高齢男性が30 年前のままの感覚でトップに就いている。企業社会が少子化を放置し、悪化させてきた。
〇多数派が正しいとは限らない。実際には、「客観的に間違い」か「客観的に正しい」と、「よくわからない」の3つしかない。特に「皆が思い込む間違い」には注意が必要。
〇女性が働いた方が子どもが増える。人手不足は深刻。では、女性が働きやすくするにはどうするか。女性を経営者にして苦労した人が制度をつくらないと動かない。そうしなくても何とかなると多くの男性が思い込んできた結果が今日の日本の人口減少。
〇「超少子高齢化」とよく聞くが、「少子化」と「高齢化」は別々の課題。日本経済再生の鍵は女性の就労促進。男女共同参画の最大の障がいは女性への侮りが染みついた一部の男性の存在。

3.本部提起:連合の男女平等参画の取り組み
 井上久美枝総合男女・雇用平等局長より「男女平等課題に取り組む意義」等について提起しました。井上総合局長は、「連合は今年で結成30周年。残念ながら推進計画で立てた目標を達成できていないが、その中で掲げているのが『2020年までに女性参画率30%』。皆さんの組織でも、中央執行委員あるいは管理職に女性がいないとすれば30%をめざしていただきたい。結果、環境も活動スタイルも変わってくる。活力ある職場づくりに向けて、リーダーとしての役割を発揮していただきたい」と期待を述べました。

4.講演②:男女とも働きやすい職場づくりのために ~イクボスと心理的安全性確保でチームづくり~
<東浩司 株式会社ソラーレ代表/NPO法人ファザーリング・ジャパン理事>
〇いいリーダーではなく、ご機嫌なリーダーになること。上司や先輩がいきいきと輝いている姿を見て次世代は未来に明るい希望が湧く。
〇「イクボス」とは、職場の部下やスタッフのワーク・ライフ・バランスを考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、”組織の業績も結果も出しつつ”、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司のこと。
〇多くの企業でワーク・ライフ・バランスが広がらない理由はシンプルで、50代以上の管理職(主に男性)がワーク・ライフ・バランスで困っていないから。結果、困っているのは育児しながら働く女性。仕事と育児と家事の三重苦(+介護で四重苦)から女性を解き放つには、男性の「家庭進出」と上司がイクボスになることが必要。
 
 なお、講演を通じて、心理的安全性(時には自分の弱みも見せたり、仕事とプライベートを切り離し過ぎないで、プライベートの状況も共有したりすることで、チームがパワーを発揮できるようになる)の重要性について、全体で共有しました。
 その上で、最後に、「心理的安全性が高く、誰もがいきいきと働いている職場」を題に、グループごとに寸劇を披露しました。

5.閉会挨拶
 井上久美枝総合男女・雇用平等局長より「職場には様々な立場の人たちがいる。相手の立場を思いやり、よくするために何を行うか。労働組合役員には『想像』と『創造』が求められる。この2つを覚えておいていただきたい」と挨拶し、閉会となりました。
以 上
  • 主催者挨拶する山本副事務局長
  • 熱心に耳を傾ける参加者
  • グループワーク中
  • 寸劇の様子