連合ニュース 2019年

 
2019年05月14日
児童虐待のない社会の実現に向けて5.14連合院内集会を開催
子どもの命を守るため、野党案の早期成立を求め130名が参加
参加者全員による決意のがんばろう三唱
 連合は2019年5月14日、「児童虐待のない社会の実現に向けて5.14連合院内集会」を衆議院議員会館内で開催しました。連合フォーラム議員等90名が参加する中、構成組織など約40名が立憲・国民・自由・社民・社会保障を立て直す国民会議等の野党5党1会派が4月26日に衆議院に提出した法案の早期成立を強く求めました。
 冒頭、神津会長より、主催者代表挨拶を行いました。


<主催者代表挨拶:神津会長>
 連合は昨年末、児童虐待に関する連合フォーラム議員との勉強会を2回開催しました。そこで、児童虐待のない社会を実現させるためには、①児童虐待の予防、②児童虐待がおきてしまった時の対応、③虐待を受けた子どもなどへの支援、といった入り口から出口まですべてにアプローチすることの重要性を共有しました。
 国会では児童虐待に関する審議がなされない中、痛ましい事件が再び起きてしまったことは、一刻も早い対策を求めていた立場としてまさに痛恨の極みです。政府は、2018年12月に「児童虐待防止対策体制総合強化プラン」を示したものの、そもそも法案が提起されることのないまま、そして野党の議員立法も扱われないままであったことは、厳しく省みられなければなりません。
 野党5党1会派 が衆議院へ提出した「児童虐待を防止し、児童の権利利益の擁護を図るための児童福祉法等の一部を改正する改正案」は、早期発見に向けた体制の整備、子育てに困難を有する保護者への支援、社会的養護へのさらなる取り組みの実現などが盛り込まれ、まさに連合の求めている内容であり、早期の成立を心より求めます。
 政府の法案より大きく踏み込んだこの内容は必ず活かされなければなりません。国会の合意形成機能を働かすことができるのか否か、子供たちの命がかかっている問題であります。

 続いて、南部副事務局長が、児童虐待のない社会の実現に向けた法改正についての連合の考え方を説明したのち、連合フォーラム議員である立憲民主党の西村智奈美衆議院議員および国民民主党の大西健介衆議院議員より、決意表明をいただきました。

<西村智奈美 衆議院議員>
 昨年の事件のあと、緊急に対策すべきことを改正案にして国会に提出しましたが、政府は一顧だにせず、審議の俎上にもあげず、放置しました。そして今年また事件がおきてしまった。政治の不作為によっておきた児童虐待と言わなくてはいけません。
 政府はやっと法案を出しました。賛成できる部分もありますが、野党案のほうがずっと良いです。連合フォーラム勉強会で共有した、予防から対処、そして再発防止へという一連のトータルの流れで法案を作成しています。そして重要視されるべきは、子どもが発する意思を受け止めることと考え、子どもの意見表明権を守る内容になっています。
 子どもの命、育ちを社会全体で守るため、政府には野党案を飲み込んでもらい、良い法案にして、成立させていきたいと考えます。一緒にがんばりましょう。
<大西健介 衆議院議員>
 昨年の悲しい事件のあと、国会で審議すべきだ、現場で話を聞くべきだと訴えましたが、時間がないとして与党からは協力が得られませんでした。その後、直接現場の方からお話を伺い、法案を出しましたが全く審議はされませんでした。そしてまた、SOSを送っていたにもかかわらず、当時10歳の女の子が亡くなってしまいました。
 われわれが提出した法案のポイントは、民法の懲戒権の早急な見直し、児童相談所の体制強化、中核市等での児童相談所設置にむけた財政支援、自治体間での転居世帯等の情報連携強化などです。さらに、家庭内暴力や、貧困、予期しない妊娠、ひとり親家庭など複合的な社会的要因にも目を配らなければなりません。子どもは国の宝です。わが国が直面する最大の課題である少子化の解消の意味でも、虐待死は絶対にあってはなりません。党、会派しっかりと連携し、ともに頑張りましょう。

 閉会に際して野田政策委員長が、「悲しい事件が相次いでいるのは、法的整備が遅れた結果と言わざるを得ない。国会で論議がつくされることが国民の願いである。素晴らしい野党案を中心に、国会審議で成案を得るようお願いしたい」と議員に求め、参加者全員によるがんばろう三唱でしめくくりました。
以上
 

 
  • 主催者を代表して挨拶する神津会長
  • 子どもの命を守るため、与党は野党案を取り込むべきと主張する立憲民主党の西村議員
  • 虐待死は絶対にあってはならないと訴える国民民主党の大西議員
  • 国会審議で論議を尽くすことを求める野田政策委員長