連合ニュース 2019年

 
2019年01月22日
「1.21医師の働き方改革に関する検討会」厚生労働省前激励集会を開催
厚労省前激励集会の様子
 連合は、1月21日午後、勤務医の時間外労働規制について議論する「医師の働き方改革に関する検討会」開催に先立ち、「『1.21医師の働き方改革に関する検討会』厚生労働省前激励集会」を開催しました。厚生労働省より示された過労死ラインを遙かに超える時間外労働の上限時間数について、医師の健康を守るためには断固反対であるという姿勢を示すため、連合組織内外から約110名が厚生労働省前に結集し、連合推薦委員に大きなエールを送りました。

 冒頭、主催者を代表して逢見会長代行は、「検討会では、3月の最終取りまとめに向けて議論が大詰めを迎えている。年間1900時間から2000時間という時間外労働は、一般労働者の年間総実労働時間の倍にあたり、医師の健康を損なうような時間数は到底賛同できない。医師の健康と安全な医療提供体制の両者ともに守られるような労働時間規制のあり方を検討すべきだ。真に働く者のための「医師の働き方改革」を求めていく」と挨拶しました。

 続いて、村上総合労働局長が情勢報告に立ち、「本年4月1日から改正労基法が施行されるが、医師の時間外労働の上限規制については、5年後の2024年に960時間、地域医療確保暫定特例措置として1900時間から2000時間もの時間外労働を認めるという案が厚生労働省より示された。過労死基準を遙かに上回る基準を認めるわけにはいかない」と述べました。

 検討会の構成員を務める、ヘルスケア労協の工藤事務局次長は、「厚生労働省案は年360時間という原則的上限の意味を失わせるもの。医師も人間であり、健康で働ける労働環境でなければ、適切な判断ができなくなる」と危機感を示しました。
 同じく構成員を務める、自治労の森本総合労働局長は、「毎月160時間を超える時間外労働を行うような、過労死基準を大きく超える働き方にどうして賛同できるのか。まずは、過労死になってもおかしくない実態を早急に改善することが必要だ」と検討会に向けての決意を示しました。

 激励挨拶に立った、東京過労死を考える家族の会の中原のり子共同代表は、「医師を使い捨てにする案は間違っている。今回の厚労省案は「女性医師支援」など無視し、従来通りの長時間労働を強いる最悪の提案だ。女性医師が安心して働けるよう働き方が改善されなければ、男性医師も幸せに働けない。忙しい職場こそ、しっかりした規制が必要だ。過労死遺族として、検討会案には反対である」と述べるとともに、40時間近い連続勤務をこなしながら職場の労働環境に疑問を唱えていた勤務医の夫を過労死で失った遺族や、研修医としての過酷な勤務により過労死で娘を失った遺族、働き過ぎによる健康障害で介護状態となった医師の家族からの厚労省案を強く懸念する声を紹介しました。

 最後に、集会参加者全員の思いを一つにしたシュプレヒコールで連合推薦委員を審議会会場に送り出し、厚生労働省前激励集会は閉会しました。
  • 逢見会長代行
  • 東京過労死を考える家族の会 中原共同代表
  • 村上総合局長
  • 工藤ヘルスケア労協事務局次長
  • 森本自治労総合労働局長
  • 厚労省に向かってシュプレヒコール