連合ニュース 2018年

 
2018年09月19日
「連合シンポジウム 過労死等ゼロに向けて―職場の課題と労働組合の役割―」を開催

 連合は9月18日、TKP御茶ノ水カンファレンスセンターで「連合シンポジウム 過労死等ゼロに向けて-職場の課題と労働組合の役割-」を開催しました。このシンポジウムは、本年11月の「過労死等防止啓発月間」の前段に、過労死等の現状の共有化や大綱の周知、社会的機運の醸成などを目的に開催したものです。構成組織・地方連合会、一般の方など、総勢約180名が参加しました。
 
  冒頭、主催者挨拶に立った神津里季生会長が、「働きすぎで命を落とすことがあってはならない」と過労死等ゼロに向けた想いを述べたうえで、長時間労働を是正し、すべての職場でより良い働き方を実現するための取り組みを徹底する決意を表明しました。
 
 次に、厚生労働省富田望労働基準局総務課長が、「『過労死等の防止のための対策に関する大綱』の変更について」と題して、大綱の見直しポイントや、過労死等防止の対策において労働組合が果たすべき役割について述べました。
 
 続いて、過労死等防止対策推進協議会委員を務める川人博弁護士より、「過労死ゼロの社会を」について、ご講演頂きました。川人弁護士は、多くの職場で過労死と業務不正が同時に発生している点に触れ、「過労死は企業病理の現れである」と指摘したうえで、過労死等防止に向けては勤務間インターバル規制の導入やハラスメント対策が重要である等の課題提起がありました。
 
 後半のパネルディスカッションでは、「過労死等ゼロに向けた労働組合の役割」をテーマに、村上陽子総合労働局長をコーディネーターとし、川人博弁護士、山本勲慶應義塾大学商学部教授、中川義明自動車総連副事務局長、松井健UAゼンセン政策・労働条件局長の4名をパネリストに迎え、それぞれの立場からコメントがありました。山本教授からは、「長時間労働が心身・職場に及ぼす影響」について問題提起後、「労働組合は過労死を許さないことを全面に掲げ、まずは労働組合のある職場から過労死をなくしていくべき」と示唆がありました。中川副事務局長と松井局長からは構成組織における現状と取り組みについて紹介され、過労死等防止に向けた労働組合の役割について再確認しました。
 
 会場参加者との質疑応答では、『働き方改革』というワードが上滑りしないよう、目的に立ち返り労使が一体となった取り組みを進めていくべきであることや、時間外労働の上限規制の適用猶予業務における取り組みのあり方などについて、意見や質問がありました。
 
 最後に村上総合労働局長が、「労働組合の果たすべき役割は大きく、職場での取り組みを労使で議論して頂きたい」と締めくくり、シンポジウムを終了しました。
  • 主催者挨拶に立つ神津会長
  • 川人弁護士
  • パネルディスカッション
  • フォトメッセージ