連合ニュース 2017年

 
2017年03月31日
すべての労働者のクラシノソコアゲ実現!2017春季生活闘争 共闘推進集会を開催
2017春季生活闘争 共闘推進集会
 連合は3月31日(金)、2017春季生活闘争の現況を確認し、すべての労働者の処遇改善に向けた決意を新たにすることを目的に、連合会館において「2017春季生活闘争 共闘推進集会」を開催し、構成組織・地方連合会など総勢180名が集まりました。

《主催者代表挨拶》
 冒頭、主催者代表の神津中央闘争委員長(連合会長)は、「2017春季生活闘争は『底上げ春闘2年目』として、月例賃金の引き上げにこだわった取り組みを展開してきた。3月末の状況は4年連続して賃上げの回答を引き出しており、とりわけ中小組合においては昨年の賃上げ額を上回っており、それぞれの構成組織の取り組みの成果が体現できたものであると思う。現時点の回答状況の特徴として、中小組合は昨年よりも前倒しで回答を引き出しており、4つのキーワード『持続性』『月例賃金』『広がり』『底上げ』の『広がり』が進んでいる。この流れを世の中全体の賃上げへの期待感に繋げていきたい。また、月例賃金の引き上げのみならず、様々な労働条件の改善についても回答を引き出している。この後、4つの構成組織から取り組み報告と決意表明が行われるが、本日の集会に参加された皆さんがそれぞれ持ち帰っていただき、共有して欲しい。そして、今後の闘争に向けて相乗効果を発揮していって欲しいと思う。最後まで共に頑張りましょう!」と挨拶しました。
 
《3月末現在の取り組み状況について》
 須田連合総合労働局長が、第3回回答集計結果報告(3月29日時点)について説明しました。
●全体の回答率では前回の水準を維持しており、300人未満の組合では約100単組前倒しで回答を得た。昨年比では、300人未満の組合が計・賃上げ分にて昨年比プラスの回答を得ており、賃上げ分が1,000円以上の組合も昨年比より89組合増加するなど、中小労組の検討が見られた。
●非正規労働者については昨年に引き続き正社員を上回る賃上げの結果となり、無期転換や均等処遇の取り組みも進んでいる。中小・地場の闘いはまさにこれからであり、交渉の最中である状況をふまえ、取り組みの推進と粘り強い交渉を要請したい。

《構成組織の取り組み報告と今後に向けた決意表明》
4つの構成組織から取り組みの現状報告と今後の闘争に向けた決意表明をいただきました。

【UAゼンセン 永井幸子常任中央執行委員】
●UAゼンセンでは、3月15日の第一のヤマ場で作り上げた4年連続となる賃金引き上げの流れが、3月30日の第3のヤマ場でも継続されている。正社員の全体の単純平均では前年を133円上回る回答であり、特に中小では前年を510円上回る回答が得られるなど、中堅・中小組合の底上げが見られる。
●短時間(パートタイム)組合員でも前年を上回った。組合員一人あたりの平均引き上げ率は2.46%で正社員の2.19%を上回り、また短時間組合員の有給休暇の取得促進、通勤手当の改善など、均等・均衡処遇に向けた改善が見られる。
●3月末決着をめざして取り組みを進めているが、実際には地場・中小の未解決組合も多い。『顔の見える共闘』で地域・業種の連携を強化し、この作り出した良い流れを続けていきたい。

【自動車総連 吉清一博労働条件局長】
●自動車総連では『働く者の将来不安の払拭と日本経済の自律的成長』を新たな取り組み課題と設定した。日本経済をプラスサイドに起き続けるための賃金引き上げの『継続』、および中小が伸び伸びと要求を掲げ、中小・非正規労働者の底上げ・格差是正に取り組むことができる『転換』の2つを取り組み意義と定義した。
●単組・労連・総連の各段階にて取り組みを行った結果、力強い回答引き出し状況につながり、規模別に見れば規模の小さい組合の方が賃金改善分回答の金額が大きい。
●これから回答引き出しに望む単組も多いため、早期解決に取り組み4月末までの決着を図るべく最大限努力する。引き続き自動車総連一体となって、最後の最後まで交渉を追い上げる。

【運輸労連 武井伸泰中央書記次長】
●運輸労連では取引慣行の適正化に向けた取り組みを行っている。
●物流はコスト削減のターゲットとされ、企業の売上高物流コスト比率は下がり続けており、賃金も低位な水準にある。また、契約にない作業や手待ち時間などが長時間労働につながっている。その結果、トラックドライバー不足におちいり、対応できず輸送を断っている事業者も多い。
●『このままでは物流が止まってしまう』という強い危機感から、行政への要請をはじめとする取り組みを行っている。バス・タクシー業界にあるような最低賃金および安全にかかるコストが転嫁されている最低の目安運賃を提示することや、下請け多層構造の改善を求めている。
●公正取引の推進に全力を尽くし、長時間労働の是正や底上げにつなげていきたい。

【フード連合 五野琢也労働局長】
●フード連合では、2017春季生活闘争を『キャッチ・アップ春闘』と位置づけ、食品関連産業における『働き方・処遇のあり方』を見直し、総合的な『格差縮小』につなげる取り組みを行ってきた。
●中小労組支援では、必要な支援により4つのグループ分けをしてより効果的に支援を行っている。また、スマホ等でも回答できる『春闘調査システム』を導入した結果、回答単組数が全体で46単組→79単組へ増加、特に中小では21単組→42単組と倍増した。単組においては従来までの手書きFAXによる集計よりも好評である。
●食品関連産業の持続的な成長のためには組織拡大、働き方の見直し、食の価値連鎖の3つの政策アプローチに取り組む必要がある。特に食の価値連鎖については食品製造業が中心のフード連合と、食品小売りや流通を組織するUAゼンセンと連携し、合同調査や共同チラシの作成、要請行動も実施している。
●回答集計結果としては、好調だった2016闘争と比較しても、遜色ない結果である。とりわけ規模が小さくなるほど、取り組みが強化された結果となっているなど、過去の『労使慣行』からの変化・脱却が見られる。2017闘争はこれからが正念場。ともにがんばりましょう。

《中小共闘の今後の取り組みと強化に向けて》
 宮本礼一中小共闘センター委員長(JAM会長)より、集会の前段に開催した第12回中小労働委員会(中小共闘センター)において、3月末時点での各構成組織の取り組み状況等を共有化し、本日以降の取り組みについて確認した旨を報告するとともに、「連合『2017春季生活闘争 共闘推進集会』アピール(案)」を提起し、満場の拍手で確認されました。

《団結がんばろう》
 最後に、難波淳介中小共闘センター副委員長(運輸労連委員長)からの力強い団結がんばろうで集会を締めくくりました。
 

連合「2017春季生活闘争 共闘推進集会」アピール

 我々は2017春季生活闘争において、「底上げ・底支え」「格差是正」を通じて、「経済の自律的成長」「包摂的な社会の構築」「ディーセント・ワークの実現」をめざしている。また、名目賃金の到達目標の実現をかかげ、賃金の絶対水準にこだわり、「底上げ春闘2年目」として賃上げの流れを継続させるべく、これまで精力的に交渉を展開してきている。

 3月末の状況は、4年連続して賃上げの回答を引き出している。また、大手組合を上回る賃上げの回答を引き出す中小組合もあり、「大手追従・準拠などの構造の転換」が進展している。さらに、非正規労働者の処遇改善においても、正規労働者を上回る回答の引き出しが続いている。「底上げ春闘2年目」の取り組みの結果が現れており、今後も継続が必要である。

 一方で、経営側の慎重かつ厳しい態度により交渉が難航している中小組合もある。構成組織は中小共闘へ結集し、中小組合の交渉の支援を十分に行う必要がある。
 我々は、先行する組合の成果をすべての働く者の賃上げに波及させるための取り組みを強化していく。

 まず、構成組織と地方連合会は連携し、未解決組合の交渉を促す。交渉においては、「経済の自律的成長」に向けた労使の社会的責任と役割を果たすために、月例賃金の引き上げこそが不可欠であることや、企業・産業の存続と競争力強化のために「人への投資」と働く者のモチベーションを高めることが不可欠であることを主張し、要求趣旨に沿った回答引き出しに全力を挙げる。また、5つの共闘連絡会議との連携のもと、非正規労働者の均等処遇の実現をはかる。

 加えて、地方連合会と地方の構成組織は情報交換を密に行うとともに、地域フォーラムの開催や「クラシノソコアゲ応援団!RENGOキャンペーン」第2弾と連動させ、地場の賃金水準や回答引き出し状況などの情報開示を積極的に進め、地場共闘の取り組みを強化する。

 さらに、連合は「底上げ・底支え」「格差是正」実現に不可欠な中小企業労働者と非正規労働者の処遇改善をめざし、公正取引の推進に向けて経済団体や中央省庁などとの協議・連携を強化する。

 「底上げ春闘」はこれからが正念場である。連合、構成組織、地方連合会、単組は互いに連携を強め、月例賃金の引き上げをすべての働く者に波及させるために、最後までともに闘うことを確認する。
2017年3月31日
連合「2017春季生活闘争 共闘推進集会」
 
  • 主催者挨拶:神津会長
  • 3月末現在の取り組み状況について:須田総合労働局長
  • 集会アピール提起:宮本中小共闘センター委員長(JAM会長)
  • 団結がんばろう:難波中小共闘センター副委員長(運輸労連委員長)