事務局長談話

 
2018年08月08日
東京医科大学入学試験の不正問題についての談話
日本労働組合総連合会

事務局長 相原 康伸


  1. 報告書記載の得点調整は断じて許すことができない
     8月7日、東京医科大学内部調査委員会は、入学試験に関する得点調整などに関する調査報告書を発表した。報告書には、「属性による得点調整」として、女性や浪人生に対して差別的な取扱いを行ったことが明記されているが言語同断である。報告書にも「強く非難されるべきもの」と記載されているが、極めて不適切であり、男女平等参画社会をめざす立場としては断じて許すことができない。

     

  2. 男性に対する加点調整など、性差別は明らかである
     発表された報告書は全40ページにのぼっており、その中には女性よりも男性を優先すべく、二次試験の小論文の得点について男性に一定の加点がされていたことも明記されている。会見を行った大学側は、この加点手法について不適切であったことを認めている。また、採用時の心理テストにおいて、ジェンダーや性的指向・性自認(SOGI)に関する差別的な設問があると報道陣から指摘を受け、大学側も改善を検討すると答えていることから、加点以外にも性差別的な入学試験制度となっていた疑いがある。

  3. 医師をめざす女性の志をくじくことは許されない
     連合は、社会の性差別根絶に向けて、男女雇用機会均等法に関する取り組みや、男女平等教育の推進にも取り組んできた。報告書には「ただ女性だからという理由だけで不利な得点調整を行うことはもはや女性差別以外の何物でもない」と記載があるが、医師をめざす女性の志そのものをくじく行為として到底許すことはできない。社会全体で類似の制度が残っていないか、早急に点検すべきである。
    連合は、男女平等参画社会の早期の実現に向けて、社会全体の性差別を率先して点検し、組織をあげて性差別根絶に全力で取り組んでいく。

    以上