事務局長談話

 
2018年05月08日
新党「国民民主党」の設立を受けての談話
日本労働組合総連合会
事務局長 相原 康伸

  1. 新党「国民民主党」の設立を歓迎する
     2018年5月7日、新党「国民民主党」の設立大会が開催された。連合は、民進党でもない、希望の党でもない、全く新しい党としての国民民主党が誕生したことを歓迎する。とりわけ、公文書の改ざんや隠蔽の発覚など、日本の政治は民主主義の重大な危機に瀕している。そうした事態に直面する中、国民民主党には民主主義と国民生活を守るため、まずは新党の体制構築に向けた最大限の努力を求めたい。
     

  2. 国民民主党には着実な国民からの信頼獲得を期待する
     新党には衆39名・参23名の計62名が参加した。大塚耕平・玉木雄一郎両共同代表は、設立大会において、自らの政策を磨き、全国の組織基盤を充実・強化する中で、民主主義を守り、国民の期待に応え得る野党勢力の核として役割を発揮したいと訴えた。そうした決意を共有する議員一人ひとりに敬意を表すとともに今まさにスタート台に立った新たな政党に相応しい実績を一つずつ積み上げ、着実に国民の信頼を獲得できるよう期待したい。
     

  3. 新党設立を、国民の期待を受け止め得る野党の態勢構築の一歩に
     相次ぐ不祥事にもかかわらず、安倍政権が未だに30%前後の支持率を維持するのは、ひとえに他の有力な選択肢の不在にある。改めて、新党設立が国民の期待を受け止め得る野党の態勢構築の一歩として、また、国民民主党にはその核となることを期待したい。そのためにも、まずは後半国会で野党が連携し、安倍政権と対峙しながら堂々と審議・追及する姿を見せることが重要である。連合は、引き続き、健全な議会制民主主義が機能する政党政治と、与野党が互いに政策で切磋琢磨する政治体制の確立を求めていく。
     
    以 上