事務局長談話

 
2017年09月15日
北朝鮮の挑発行動の即時停止を求める談話
日本労働組合総連合会
事務局長 逢見 直人

  1. 北朝鮮は、9月15日午前6時57分頃、またしても弾道ミサイルを予告なく発射した。ミサイルは同国西岸より発射された後、日本の上空を通過して約3,700キロメートル飛翔し、北海道襟裳岬の東方約2,000キロメートルの太平洋上に落下した。11日に国連安全保障理事会において、石油精製品の輸入制限を含むあらたな制裁決議が採択された直後であり、国際社会の警告をあざ笑うかような挑発行動は理解しがたい。東アジアや全世界の平和を脅かす北朝鮮に対し、連合は強く抗議する。

  2. 北朝鮮は今月3日に6度目の核実験を行っており、核攻撃能力を加速度的に高めつつある。北朝鮮の弾道ミサイルが日本の上空を通過したのは、人工衛星と称されるものを含め今回で6度目であるが、このまま核実験やミサイル発射実験を続ければ、東アジア地域の安全が脅かされ、米朝の軍事的衝突が現実化しかねない。連合は北朝鮮に対し、核実験や弾道ミサイル計画に関するすべての行動の即時停止と、国連安全保障理事会決議の完全履行を改めて強く求める。

  3. 連合は経済制裁や軍事的な圧力では問題の解決につながらないことをかねて主張してきた。日本政府に対し、国際社会との連携により一刻も早く北朝鮮との直接対話による危機回避の道を開くよう改めて強く求める。同時に、「ミサイル実験の即時停止」「核開発の完全放棄」「日本人拉致被害者の早期解放」など、北朝鮮にかかわる諸課題の早急な解決をめざし、国際社会との結束した取り組みを要請する。
    以 上