事務局長談話

 
2017年08月29日
北朝鮮の弾道ミサイル実験即時停止を求める談話
日本労働組合総連合会
事務局長 逢見 直人

  1. 北朝鮮は、8月29日午前5時58分頃、北朝鮮西岸から弾道ミサイルを予告なく発射した。ミサイルは日本の上空を通過して約2,700キロメートル飛翔した後、北海道襟裳岬の東方約1,180キロメートルの太平洋上に落下した。2017年に入ってからのミサイル発射は13回にも及ぶ。国連安全保障理事会決議に違反し、東アジアのみならず全世界の平和を脅かす北朝鮮に対し、連合は強く抗議する。

  2. 北朝鮮の弾道ミサイルが日本の上空を通過したのは、人工衛星と称されるものを含め今回で5度目となる。幸い船舶などに対する直接の被害は確認されていないものの、このままミサイル発射実験を続ける限り、わが国および国民に被害が及ぶ危険性が高まるばかりか、いたずらに地域の緊張を煽ることで軍事的衝突の脅威が現実化しかねない。連合は北朝鮮に対し、核実験や弾道ミサイル計画に関するすべての行動の即時停止と、国連安全保障理事会決議の完全履行を改めて強く求める。

  3. 一連の経済制裁や軍事的な圧力で北朝鮮を翻意させることはもはや困難であるといわざるを得ない。連合は日本政府に対して、国際社会との連携により、一刻も早く北朝鮮との直接対話による危機回避の道を開くよう強く求める。同時に、「ミサイル実験の即時停止」「核開発の完全放棄」「日本人拉致被害者の早期解放」など、北朝鮮にかかわる諸課題の早急な解決をめざし、国際社会との結束した取り組みを要請する。
     
    以 上