事務局長談話

 
2017年07月21日
労働金庫連合会の国連責任投資原則(PRI)への署名決定に対する談話
日本労働組合総連合会
事務局長 逢見 直人

  1. 7月20日、労働金庫連合会は、国連が提唱する責任投資原則(Principles for Responsible Investment、以下PRI)に署名することを決定した。社会の持続可能性が世界的な課題とされる中、労働金庫連合会がPRIに署名することは極めて意義深いものであり、その決定に敬意を表する。

  2. 労働金庫連合会は、社会的責任を重視した経営を実践するため、2010年に「SRI(社会的責任投資)原則」を制定するとともに、2012年には環境省の21世紀金融行動原則に署名し、ESG投資(環境:Environment、社会:Social、ガバナンス:Governanceに配慮した責任投資)に取り組んできた。この度のPRI署名が、これらの活動のさらなる強化につながることを期待する。

  3. 連合は、公正で持続可能な社会の形成に向けた取り組みの一環として、2010年に責任投資ガイドラインを策定し、公的年金、企業年金、労働組合資金において責任投資の考え方を導入する運動を展開してきた。労働組合資金の主要な預け入れ先は労働金庫であり、労働金庫連合会のPRIへの署名を、労働界全体の責任投資の取り組みを前進させる契機とすることが重要である。

  4. 責任投資の取り組みは、社会的責任に配慮した企業行動や金融取引を促すことを通じて、公正で持続可能な社会の形成に寄与するものである。連合は労働金庫連合会と連携を深めながら、この取り組みを精力的に推進していく。 
    以 上