2016年07月11日
第24回参議院選挙結果についての談話
日本労働組合総連合会
事務局長 逢見 直人
- 第24回参議院選挙の投開票が昨日行われた。その結果、我々の支援した民進党は、選挙前の47議席から15議席減らし、32議席の獲得に留まった。一方、自民党は56議席を得、公明党と合わせると70議席となり、改選過半数を大きく上回った。民進党は、いわゆる改憲勢力での参議院の3分の2確保阻止を掲げ、選挙戦を闘ったが、それを許す結果となった。また、与野党一騎打ちとなった32の1人区で、野党候補は11人の当選となった。
- 民主党は2016年3月に維新の党と合流し、民進党を結党したが、政策や党名の浸透に立ち遅れ、一強政治からの脱却を求める国民の思いを受け止める受け皿とはなり得なかった。また、事実上野党候補を一本化した32の1人区において、接戦を勝ち抜いた選挙区が複数あったものの、保守基盤を崩すには至らず、取り組みの検証が必要である。
- 連合は今回、比例代表選挙に、非拘束名簿式となってから最多となる12人の組織内候補を擁立し、組織を挙げての闘いを進めた結果、8人の当選となった。12人の候補者名での得票数は約211万票で、2007年に獲得した過去最多の約182万票から28万票を超える増となった。この結果をすべての働く者のための政策実現に向けた、力の発揮につなげていく。
- 今回の投票率は54.70%前後となる見込みである。さらに、今回の選挙から、選挙権年齢が18歳以上へと引き下げられた。これまでわが国において欠如してきた主権者教育が、選挙権年齢の引き下げにより焦点が当てられたことは大きな前進であるが、今後、さらなる推進が求められる。
- 厳しい状況の中で連合の組織内候補ならびに推せん候補を支援していただいたすべての皆様に心から感謝申し上げる。連合は、今回の選挙結果を受け止め、引き続き、社会に渦巻く不安や不満、さらには国民の多様なニーズを丁寧に拾い上げながら、広く社会から共感を得られる政治活動・労働運動を構築していく。
以上