事務局長談話

 
2010年03月02日
アウン・サン・スーチー氏に対する最高裁判決に関する談話
日本労働組合総連合会
事務局長 南雲 弘行

  1.  ビルマ民主化指導者アウン・サン・スーチー氏が国家防御法違反で有罪とされた第一審、第二審の判決は不当であるとして上告していた裁判において、ビルマ最高裁判所は2月26日、その上告を棄却する判決を下した。ビルマでは最高裁判所が二審を行うことが認められており今回有罪が確定したわけではないが、今後とも透明性ある審理も期待できず、有罪を覆すことは極めて困難であると見られている。
     そもそも、ビルマ軍事政権によるスーチー氏の訴追には、総選挙を控え、スーチー氏の拘束を長期化させるとの意図があったのは明らかである。また、今回の訴追は廃止されたはずの旧憲法にもとづくものであり、その面からの訴追の正当性もが問われている。
     連合は、今回の上告棄却を非難するとともに、改めて、アウン・サン・スーチー氏および全政治囚の即時解放を強く求める。

  2.  連合は、昨年11月23日に、在日ビルマ人団体などとともにビルマの民主化に向けたシンポジウムを開催し、ビルマの民主化実現には、アウン・サン・スーチー氏をはじめとする2,100人にものぼる政治囚の即時解放、NLD(国民民主連盟)や少数民族などすべての関係者が参加した形での軍政との対話、2008年新憲法の改正が不可欠であることを確認しあった。また、本年2月11日~12日には、国際労働組合総連合(ITUC)主催のビルマ会議を東京で開催し、多数の各国労働組合代表の参加を得て、労働組合としての国際的な運動展開の強化を確認しあった。

  3.  ビルマ軍事政権は、10月にも総選挙を実施すると言われている。スーチー氏らの解放のもとに行われる真の意味での対話が、民主的な総選挙への第一ステップであり、連合は、引き続き、ITUC、ビルマ労働組合連盟(FTUB)、日本ビルマ事務所、在日ビルマ人団体、国会議員連盟、NGOなどと連携し、日本政府への働きかけなど、民主化を求める運動をいっそう強めていく。


以上