2024年07月22日
内閣府「賃上げを幅広く実現するための政策アイデアコンテスト」の対応に対する談話
1.内閣府など関係府省で労働関係法令等の規範意識を高める取り組みの徹底を
内閣府は全職員を対象に「賃上げを幅広く実現するための政策アイデアコンテスト」を開催した。その中で、定時退勤以降の残業を禁止し、従業員は残業相当分を個人事業主として仕事を受託することで、社会保険料負担などを減らし、手取りを増やす応募内容を優勝アイデアとして表彰した。当該アイデアは、社会保険制度の意義や労働時間規制の趣旨からして極めて問題がある。
この点、内閣府は記者会見等を通じて、個人の自由な独創性を内部で評価したもので法の遵守とは別問題などとの見解を示している。しかし、たとえ内部表彰であったとしても、国の重要政策の企画・立案総合調整などをつかさどる内閣府が、法の潜脱行為を助長するような提案を表彰の上、公表したことは遺憾である。
関係府省をはじめ政府全体での労働関係法令等に対する規範意識を高める取り組みの徹底を強く求める。
以 上