事務局長談話

 
2022年10月04日
北朝鮮による弾道ミサイル発射に強く抗議する談話
日本労働組合総連合会
事務局長 清水 秀行

1.度重なる弾道ミサイル発射に対して強く抗議する
 日本政府は、10月4日午前7時22分ごろ、北朝鮮から弾道ミサイル1発が発射され、東北地方の上空を通過し、日本の排他的経済水域(EEZ)外側の太平洋に落下したとみられると発表した。現時点でミサイルによる船舶や航空機、漁業・水産関係などへの被害は確認されていないものの、日本国民の生命、財産を脅かす行為は断じて許されない。また、北東アジアの緊張を悪化させ、全世界の平和を脅かすものであり、連合は北朝鮮の度重なる弾道ミサイル発射に対して強く抗議する。

2.北朝鮮による挑発行為は断じて容認できない
 北朝鮮による弾道ミサイルなどの発射は今年に入り23回目となり、過去にない頻度で発射を繰り返している。特に、先月下旬から今月初めにかけては、わずか1週間の間に4回の発射を強行した。この間、日本海では米韓両軍、あるいは日本を含めた3か国による共同訓練が実施され、さらに、アメリカのハリス副大統領が南北を隔てる非武装地帯を視察するなど、北朝鮮を強く牽制してきた。こうした中で繰り返されるミサイル発射は、日本のみならず世界各国に対する挑発行為とも受け止められ、断じて容認できない。連合は、核実験や弾道ミサイル計画に関するすべての行動の即時停止と国連安保理決議の完全履行を強く求める。

3.国際社会との結束した取り組みを強く要請する
 連合はこの間、経済制裁や軍事的な圧力だけでは問題の解決につながらないことを繰り返し主張してきた。日本政府に対しては、これまで以上に国際社会との連携を強めるとともに、北朝鮮との直接対話をはじめとする、あらゆる外交努力を行うよう強く要請する。あわせて、「ミサイル実験の即時停止」「核開発の完全放棄」「日本人拉致被害者の早期解放」など、北朝鮮にかかわる諸課題を一刻も早く解決するよう、国際社会との結束した取り組みを要請する。

以 上