事務局長談話

 
2022年03月24日
北朝鮮による弾道ミサイル発射に強く抗議する談話
日本労働組合総連合会
事務局長 清水 秀行

1.北朝鮮の弾道ミサイル発射に対して強く抗議する
 日本政府は、3月24日に北朝鮮が発射した弾道ミサイルについて、日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したとみられると発表した。現時点でミサイルによる船舶や航空機、漁業・水産関係などへの被害は確認されていないものの、日本国民の生命、財産を脅かす行為は断じて許されない。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が継続する中、いたずらに全世界の緊張感を高めるものであり、連合は強く抗議する。

2.北朝鮮による挑発行為は断じて容認できない
 国連安全保障理事会は、2022年1月5日の弾道ミサイル発射に対し、非公開の緊急会合を開催し、その前段には、日本、アメリカ、イギリス、フランス、アルバニア、アイルランドが、「複数の安保理決議違反に対する明確な違反」であることを非難する共同声明を発表している。こうした中で繰り返されるミサイル発射は、日本のみならず世界各国に対する挑発行為とも受け止められ、断じて容認できない。連合は、核実験や弾道ミサイル計画に関するすべての行動の即時停止と国連安保理決議の完全履行を強く求める。

3.国際社会との結束した取り組みを強く要請する
 連合はこの間、経済制裁や軍事的な圧力だけでは問題の解決につながらないことを繰り返し主張してきた。日本政府に対しては、これまで以上に国際社会との連携を強めるとともに、北朝鮮との直接対話をはじめとする、あらゆる外交努力を行うよう強く要請する。あわせて、「ミサイル実験の即時停止」「核開発の完全放棄」「日本人拉致被害者の早期解放」など、北朝鮮にかかわる諸課題を一刻も早く解決するよう、国際社会との結束した取り組みを要請する。

以 上