事務局長談話

 
2021年09月16日
北朝鮮による弾道ミサイル発射に強く抗議する談話
日本労働組合総連合会
事務局長 相原 康伸

1.北朝鮮の弾道ミサイル発射に対して強く抗議
 日本政府は、北朝鮮が2021年9月15日に発射した2発の弾道ミサイルについて、日本の排他的経済水域(EEZ)に落下したとみられると発表した。現時点でミサイルによる船舶や航空機、漁業・水産関係などへの被害は確認されていないものの、日本国民の生命、財産を脅かす行為は断じて許されない。日本国民の不安を高めるとともに、北東アジアの緊張を悪化させ、さらには全世界の平和を脅かすものであり、連合は北朝鮮の弾道ミサイル発射に対して強く抗議する。

2.日本に対する挑発行為を断じて許さない
 北朝鮮は、2021年9月11日および12日には、新型長距離巡航ミサイルを発射し、北朝鮮の領土・領海上に設定した1500キロ先の標的に命中したと発表した。9月14日に日米韓政府の北朝鮮担当高官での協議を東京で開催し、9月15日には中韓の外相が会談した。このような状況下で行われた一連のミサイル発射は、日本のみならず世界各国に対する挑発行為とも受け止められ、断じて許されるものではない。連合は、核実験や弾道ミサイル計画に関するすべての行動の即時停止と国連安保理決議の完全履行を強く求める。

3.日本政府の国際社会との結束した取り組みを強く要請
 連合はこの間、経済制裁や軍事的な圧力だけでは、問題の解決につながらないことを繰り返し主張してきた。日本政府に対しては、これまで以上に国際社会との連携を強めるとともに、北朝鮮との直接対話をはじめとするあらゆる外交努力を行うよう強く要請する。あわせて、「ミサイル実験の即時停止」「核開発の完全放棄」「日本人拉致被害者の早期解放」など、北朝鮮にかかわる諸課題を一刻も早く解決するよう、国際社会との結束した取り組みを要請する。

以 上