事務局長談話

 
2021年02月03日
ミャンマーでの軍事クーデターに抗議する談話
日本労働組合総連合会
事務局長 相原 康伸

1.ミャンマーの軍事クーデターに強く抗議する
 2月1日、ミャンマー国軍による軍事クーデターが発生した。アウン・サン・スーチー氏が率いる国民民主連盟(NLD)が圧勝した2020年11月の総選挙結果を受けて、新しい議会が開催されようとしていた矢先の事態である。ミャンマー国軍が再び武力によって国家権力を掌握したことは、ミャンマー国民が強く望んでいる民主化の流れに逆行する行為であり、連合は強く抗議する。

2.ミャンマーの民主化運動の流れを止めてはならない
 連合はこれまで、国際労働組合総連合(ITUC)、同アジア太平洋組織(ITUC-AP)と連携して、ミャンマー労働組合総連合(CTUM)の活動支援をはじめ、20年にわたり同国の民主化運動および労働運動を継続して支援してきた。過去の軍事政権が行った民主化運動の弾圧、労働組合指導者たちが亡命を余儀なくされた苦難の歴史を決して繰り返してはならず、2011年にようやく実現した民政移管から始まった民主化の流れを止める行為は断じて許されない。

3.国際労働組合組織と連携してミャンマーの国家権力の民主的な移行を求める
 今回の軍事クーデターに対し、国連や欧米諸国が非難声明を次々に出す中、ITUC、ITUC-APといった国際労働組合組織もミャンマー国軍の行為に対する非難をすぐさま表明した。連合は、国際労働組合組織と連携し、あらゆるチャンネルを通じて、ミャンマー国内の国家権力が民主的な体制に移行されることを求める。

以 上