事務局長談話

 
2020年09月15日
「立憲民主党」(略称:民主党)の結党に対する談話
日本労働組合総連合会
事務局長 相原 康伸

1.命とくらしを守る政治の実現に期待する
 9月15日、新党「立憲民主党」(略称:民主党)の結党大会が開催された。昨年末からの立憲民主党と国民民主党を中心とする大きな塊づくりに向けた営みが、一つの極めて重要な到達点に達したものと受け止める。立場の違いや多くの困難を乗り越えて結集した衆参合わせて150名の国会議員、そして地方議員のそれぞれが、この間の経験や教訓を飛躍のエネルギーに転換し、真に国民に寄り添い「命とくらしを守る政治」を実現することに強く期待する。

2.「共有する理念」の深掘り・実現を切望する
 連合は、6月18日の中央執行委員会での発議をきっかけに、立憲民主党、国民民主党とアフターコロナの社会像について検討を重ね、8月27日に“共有する「理念」について-命とくらしを守る「新しい標準(ニューノーマル)」を創る-”の合意に至った。両党が解散し新党を設立する方針のもと結成された立憲民主党には、働く者・生活者の思いを一人ひとりが胸に刻み、「共有する理念」を深掘りし、政策実現につなげることを切望する。

3.野党第一党としての役割発揮を求める
 臨時国会、そして来年の通常国会に向けて、立憲民主党にはこれまで以上の政策提言機能と行政監視機能の強化を求めたい。そのためにも、同日設立大会を迎えた「国民民主党」はもとより、この間、会派を共にしてきた議員とも連携を強化し、多様な民意を反映する建設的な国会論議の牽引役となることを期待する。こうした野党第一党としての役割発揮が政治全般に対する国民の信頼を高めることにつながるものと確信する。

4.次期総選挙は日本の行く末を占う試金石
 政治に緊張感をもたらすことは、健全な議会制民主主義の実現を通じた国民の利益の最大化に他ならない。
 連合は、こののち、然るべき機関会議にて次期総選挙に向けた基本方針を確認していくが、連合は総体として、立憲民主党を支援し、一枚岩で対処していく。

以 上