事務局長談話

 
2019年10月02日
北朝鮮による弾道ミサイル発射に強く抗議する談話

日本労働組合総連合会

事務局長 相原 康伸


  1. 北朝鮮の度重なる弾道ミサイル発射に対して強く抗議
     日本政府は、北朝鮮が10月2日午前7時10分頃、北朝鮮東岸から弾道ミサイルを発射し、島根県島後沖日本海上の排他的経済水域(EEZ)に落下したと見られると発表した。ミサイルによる船舶や航空機、漁業・水産関係などへの被害は確認されていないものの、国民の不安を高めるとともに、北東アジアの緊張を悪化させ、さらには全世界の平和を脅かすものであり、連合は北朝鮮の度重なる弾道ミサイル発射に対して強く抗議する。

  2. 日本に対する挑発行為を断じて許さない
     北朝鮮は、2019年5月以降だけでも、短距離弾道ミサイルなどを先月まで10度にわたり、相次いで発射を強行している。昨日、米国と北朝鮮は、10月5日に両国の実務者協議を開催することを発表した。このような状況下で行われたミサイル発射は日本に対する挑発行為とも受け止められ、断じて許されるものではない。連合は、核実験や弾道ミサイル計画に関するすべての行動の即時停止と国連安保理決議の完全履行を強く求める。

  3. 日本政府の国際社会との結束した取り組みを強く要請
     連合はこの間、経済制裁や軍事的な圧力だけでは、問題の解決につながらないことを繰り返し主張してきた。日本政府に対しては、これまで以上に国際社会との連携を強めるとともに、北朝鮮との直接対話をはじめとするあらゆる外交努力を行うよう強く要請する。あわせて、「ミサイル実験の即時停止」「核開発の完全放棄」「日本人拉致被害者の早期解放」など、北朝鮮にかかわる諸課題を一刻も早く解決にするよう、国際社会との結束した取り組みを要請する。


以 上