りきおのオピニオンスタジアム

 
2015年3月23日
第49回まずは気運の醸成、そして究極は「バネぢから」

~肝腎なのは今から~

 2015春季生活闘争、先週の先行組合のヤマ場を中心とした回答は、昨年来のうねりをさらに確実なものとする大きな足掛かりとなりました。回答引き出しに至るまでには、それぞれの交渉のなかで様々なドラマがあったことと思います。こだわりを結果に結びつけた全ての方々に、心より敬意を表しておきたいと思います。
 そして底上げ・底支えに向けては、ここからが肝腎です。働く仲間の7割は中小企業に勤める方々です。中小企業の賃上げがどこまで実現するかで、デフレ脱却・経済好循環の成否が決まるのです。集中回答日翌日の朝刊各紙の社説もそのことを的確に指摘しています。

~社会全体の気運を好循環へ~

 ところで新聞各紙、社説においては世の中の気運を高める論点を掲げておられますが、中小企業の現場の状況の取り上げ方については、ややステレオタイプの記事が気になるところです。よくあるのは、「大手は違うよ」「恩恵は及ばない」「余力がない」・・・。
 取材で中小企業のおやじさんを訪ねれば、確かにそういうボヤキの声はまま出てくることでしょう。(そこの経営が本当にそういう状況かどうかは別として)しかし、私たちの立場からすれば、そういう声をいまさら際立たせるということよりも、しっかりと経営努力を重ねつつ従業員の労働条件も向上させている、そういう中小企業を積極的に取り上げてもらいたいものだと思います。そういうところが拡がっていくという社会現象こそが時代の新たな様相を示し、社会全体の気運を好循環につなげていくのではないでしょうか。

~究極の問題は「バネぢから」をどう備えるか~

 連合に中小企業の経営者から問い合わせが舞い込むことがあります。賃金制度の問題や、水準に関わる相場感、あるいは賃上げ決定のプロセスに関わる問題等々。連合の春季生活闘争は、全ての働く者のための取り組みですから、これらの問いに応えることも私たちの務めです。
 しかし本来このような問題は、たまたまその時の経営者が前向きな人かどうかで左右されてしまっていいものではありません。賃上げを経済の好循環という大きなうねりにつなげ、そしてそれが自律的に持続していくためには、交渉、話し合いでときどきの結果を生みだしていく、その「仕組み」が不可欠です。
 また、さきほど触れた各紙の社説でも、賃上げを可能とする基盤として、中小企業の経営努力を求めるものがかなりみられました。私は、そのような努力を支え、それを持続性あるものとしうる「仕組み」も不可欠だと思います。

 これらのことを支えうる「仕組み」とは「労使関係」に他なりません。
 働く者の立場からすれば、「私たちはしっかり頑張るから経営者はマネジメントの力で企業を発展させ、そして配分を向上させてくれ」ということです。そのバネぢからを産み出すのは労使関係に他なりません。
 私たち連合は、組合づくりのご相談について、いつでも窓口を開けています。

(神津)

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