りきおのオピニオンスタジアム

 
2014年11月17日
第36回「ゲーム」だったらわかりますが、これは「政治」ですよね?

~700億円の税金を使っての「いまのうち延命解散」~

 解散の「大義」が問われています。
 おそらく今週には解散総選挙が確定するでしょうから、この解散の「大義」についてのコメントが様々な形で取りあげられることと思います。しかしおそらくどれも納得のいくものにはならないように思えます。
 現在の衆議院、自民党の一年生議員の方々が119人おられますが、予測されているようにそのうちの何十人という仲間を討ち死にまでさせて、それでもなお選挙をしなければ実現できない政策がいったいどこにあるのでしょうか?
 これがゲームであればわかります。与党のなかで今回の解散を「いまのうち解散」と命名している人もおられるそうです。どうせこれから先の経済が良くなる兆しはない、来年の通常国会に先送りした集団的自衛権の議論は批判の種を生む、政治とカネの問題も未解決、北朝鮮の拉致問題の解決も不透明、…。今だったらたとえ議席を減らしてもなんとか過半数は維持して、残り2年となっていた総理・総裁の任期を、残り4年にリセットできる…。まさに「いまのうち延命解散」というゲームなのでしょう。
 700億円規模の国民の税金を使って行われるこのゲーム、三党合意も先送りされて社会保障も再び悪化の一途、経済対策の名のもとでバラマキ財政は増長、そして私たちの年金資産はギャンブル的な経済運営の原資に投入されていき、将来世代へのつけ回しはさらにそのスピードを加速させるわけです。

~やりたい放題の政権運営がさらに?~

 一方で政治はどうなるのか?
 今回、労働者派遣法の改悪に対しては、全国の地方連合会の仲間をつないだリレー、山場での国会前座り込み等、世論への訴えかけも功を奏し、今臨時国会ではなんとか阻止をすることができました。 しかし政権は、来年の通常国会ではもう一度この内容を提出するつもりでしょう。悪法の再チャレンジはやめてもらいたいものですが、そうはならないでしょう。解散の発想そのものである、政権の「上から目線」「自分だけが正しい」的なスタンスが不変であるとすれば、改悪の危険性はさらに高まってきます。
 ホワイトカラーエグゼンプションや解雇の金銭解決、単純労働での外国人労働者の流入等々、お墨付きを得たと言わんばかりの独裁的運営が高揚していくことは間違いないでしょう。

 ゲームと政治は違うということを申し述べてきましたが、一つだけ大事な共通点があります。それは「ルールが大事」ということです。選挙の仕組みやルールをしっかりと押さえて、必ず投票所に足を運ぶこと、その輪がより大きく拡がっていかなければなりません。
 特に衆議院議員選挙の現在のルールで大事なことは、[1]選挙区の候補者の政策・資質を見極めること、[2]それとは別に政党に対する投票も必ず行うこと・・・この二点だと思います。
 一人ひとりが一歩前に進み責任ある行動をとるならば、この国の政治はもう少しバランスのとれたものになるのではないでしょうか。

(神津)

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