りきおのオピニオンスタジアム

 
2014年4月21日
第17回「『発信力の強化』を模索する」

~参加者の皆さん、本当にありがとうございました~

 4月18日の夜、私たち連合は日比谷野外音楽堂で、約4,000人の参加のもと、大集会を開催しました。このホームページをご覧の皆さんのなかにも、当日参加していただいた方々がいらっしゃったことと思います。
 ハンパな寒さじゃなかったですね。つつじも咲き始める季節というのに、この日はまるで真冬のような寒さ、そして冷たい風と霧雨・・・。まるで、じわじわと迫り来るワークルール改悪の圧力を象徴するかのような悪天候、ぶるぶる震えっぱなしの一時間弱でした。
 この日は大集会の前段で国会での院内集会、そして雨中のデモ行進・請願行動も含め、長時間の対応の方々も多数おられました。
 参加者の皆さん、本当にありがとうございました。

~私たち自身の「伝える努力」をどこにつなげていくか~

 これだけ多くの方々が大変な思いをして、ストップ・ザ・格差社会、ワークルールの改悪阻止、社会保障を守る、というアピールに賛同して集まってくれたにも関わらず、今回も、東京に本社を置く大マスコミは、この動きをほとんど報道していません。最近はこの傾向がさらに強まっているようにも思えます。
 メディアの皆さん、特に記事の採否を決められるような立場の方々は、「労働組合が働く者のためにアピール行動・集会を行うこと」は、当たり前すぎて取り上げないのでしょう。一方では、安倍総理がメーデーに来るのではないかという情報は、その意外性も感じ、こぞって取り上げるということなのでしょう。マスコミとはそういうものなのかもしれません。(なお連合は、震災の年を別として毎年総理にはご案内を差し上げています。うがった見方の記事が散見されますが、総理招請に関しての連合のスタンスは例年といささかも変わりはありません。誤解のなきよう。)
 いずれにしても私たち「連合」、労働組合とは、当たり前のこと、当たり前の責任と役割をしっかりと果たしながら、働く者の権利、働く者の生活を守っていかなければならない組織です。もちろん当たり前ではあっても一つひとつが重要な取り組みであり、かつ、なかなかにしてしんどい取り組みです。今迫り来る危機が「当たり前」とは程遠いものであるだけにその苦労は並大抵ではありません。それだけに、その一つひとつをきちんと組織の内外にお伝えしていかねばなりません。これだけ多くの方々が大変な思いをしてアピール行動に参画してくれたことを、私たち連合本部と構成組織が連携してもっと力を入れて組合員一人ひとりに伝わるようにしていかねばならないのです。
 たとえばこのホームページにはこの種イベントの動画をこれまでも掲載していますが、その内容をさらに充実させていくことや、もっと媒体を拡げていくこと等々、チャレンジをしていかねばなりません。

~「劇場型」から「ネットワーク型」へ~

 マスメディアの影響力は文字通り「マス」のものであり、抜群に大きいものがあります。そこへの発信についても、引き続き努力を重ねていく必要があることはもちろんです。しかし、こういう「マス」を対象にした、いわば劇場型の発信努力だけいいのか?
 考えてみれば我々の春季生活闘争も、かつてのトリクルダウン型ではなくいかにボトムアップで実績をあげていくかという時代に転換しています。それこそ、わが国全体のすみずみに成果配分をあまねく実現していくためには、そもそも労使関係が存在しないところにどうやって組合をつくっていくか、そしてどうやって「労使交渉」を成り立たせるか、という、ネットワークの力が不可欠なのです。
 そのことも含めて、地域の力がますます重要性を高めています。各地方連合会では、限られた陣容にもかかわらず、ブラック企業の被害にあっている人たちや、違法行為のアリ地獄に陥った外国人の方々に救いの手を差し伸べるネットワーク力を高めています。そのことが地方のメディアにも取り上げられています。

 私たち労働組合の取り組み自体が、人と人のつながりによって成り立っているものです。その原点をあらためて磨きなおすことと軌を一にして、発信力の強化を模索していかねばなりません。

(神津)

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