りきおのオピニオンスタジアム

 
2014年2月17日
第9回「『不安定雇用増大法案』に断固として立ち向かおう」

 人間には「錯覚」や「勘違い」はつきものですが、問題がこと、私たちの働き方や雇用に関するものであると、この「錯覚」や「勘違い」は大きな罪をつくります。
 わが国を「世界で一番企業が活躍しやすい国」にするために労働者保護ルールを改悪せんとする今の動きはその最たるものではないでしょうか。

~「錯覚」で自分の首を絞めていませんか?~

 私は経営者の皆さんが人を長く雇うのがいやと思っているとは思いません。一つの会社に骨をうずめるつもりで働く「無期雇用」の形態は、経営者の皆さんにとって有難迷惑のはずはないと思っています。
 今、民主党政権のときにつくられたばかりの「無期転換ルール」に風穴が開けられようとしています。
 昨年世を騒がしたあの悪名高き「解雇特区」の議論は、世論の反対もあっていったん影をひそめました。しかし、そこで議論されたことは一部が懸案事項として引き継がれ、「有期労働契約の無期転換ルールの特例」として、14日の審議会報告によみがえってきたのです。(本ホームページの「談話」をご参照ください

 経営者の方々が「錯覚」をしないか、本当に心配です。結果として、私たち日本人は自分たちの首を絞めることになっているのではありませんか?

  「一所懸命」という言葉は過去の遺物ですか?私は、失ったら二度と戻らない日本の宝と思うのですが。

~「勘違い」で若い人たちの可能性を閉ざしていませんか?~

 さらに大きな問題を抱えているのが労働者派遣制度の見直しです。今のままの内容では「生涯派遣で低賃金」という問題をさらに悪化させることは必至です。
  最近みたある全国紙では、「若者の終身雇用への幻想が消えつつあるのに採用の制度は終身雇用が前提のまま」であるとか、「多様な働き方が広がれば色々な職場を渡り歩く将来も描ける」などの表現が躍っています。
  どうか、一部のはやりの議論に迎合せずに、現実の世界を直視してもらいたい。セーフティーネットの未整備なわが国において、若者たちが、すさんだ雇用の現場を渡り歩かざるを得ない実情に目を向けてもらいたいと思います。さらに言えば何がこの長いデフレ経済の元凶なのか?何が税や社会保障費の支払手を減少させているのか、直視してもらいたいと思います。

 この通常国会、これから出てくるのは、「なんでも、いつまでも派遣でOK法案」であり、「ずっと有期でOK法案」です。世界で一番企業が活躍しやすい国にするためという名目のもとで、若い人たちが安定的な雇用形態で仕事に打ち込み自らの力を高めていく可能性は、さらに閉ざされていく・・・。
 誰がこの勘違いの罪をあがなうのでしょうか?

 私たち連合は、これらの「不安定雇用増大法案」に断固として立ち向かいます。

(神津)

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