りきおのオピニオンスタジアム

 
2014年2月7日
第7回「働く者の思いに向き合っているのか?」

~労使関係の大切さを伝えたい~

 冷凍食品の農薬混入事件が世上を騒がせています。
 捜査情報垂れ流しの報道には首をかしげざるを得ませんし、司法の判断がくだされる以前の段階で、この事案に特定した発言は控えますが、その一方で私としては、企業の不祥事や事件・問題を目の当たりにするたびに、「働く者の思い」や「労使関係の役割」ということに思いを致さざるを得ません。以下、一般論として申し述べておきたいと思います。

 私たちは、労働組合がなかったり、あるいは加入をしていない、いわゆる未組織労働者の方々に、労働組合づくりや組合への加入をあらゆる形で働きかけています。現場力を高め、職場の点検と経営チェックのためには労働組合をつくり、対等で健全な労使関係を築くことが不可欠と考えるからです。

 そういうなかで、経営者の有形無形の圧力にその実現を阻まれることも少なくありません。
 厄介事が増えるという感覚からくる拒否感なのでしょう。
 良好な労使関係をともに築いてきた立派な経営者もおられる一方で、まだまだこのような無理解が横行していることは本当に残念です。

 私たち連合は、さらなる取り組み強化を図っていくとともに、世の中における訴えかけを強めていかなければなりません。
 経営者の皆さん方には働く者の思いに正面から向き合ってもらいたい、そしてそれを引き出す仕組みを重視してもらいたいと思います。

~闘いは続く~

 労働者派遣制度の改正を審議していた労働政策審議会の部会がさる 1月29日に報告書をとりまとめました。

 連合としての公式的見解については同日に談話を発出し、本ホームページにも所載していますので、そちらを参照いただきたいと思いますが、いずれにしても、足下のすさんだ雇用の現場をさらに悪化させる懸念の大きい、極めて問題のある内容と言わざるを得ません。

 一言でいえば、この問題も、働く者の思いに向き合っているのか、ということなのです。
  「正社員として働きたい」という派遣労働者の6割の方々の思いをどう受けとめるのか、その方々の力をどのように経済の好循環につなげていくのかという視点が欠落してしまっているのではないでしょうか。

 今わが国をおおっているワークルール改悪の流れのなかで、審議会では、一定の歯止めをかけつつ反対意見を付して区切りをつけざるを得ませんでしたが、国会の場で、働く者の思いに向き合った審議と立法化を実現させるために、さらなる世論喚起を図っていきたいと思います。
  そして、派遣で働く方々の組合づくり、組合加入にも全力をあげていきたいと思います。

(神津)

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