りきおのオピニオンスタジアム

 
2014年1月6日
第3回「日本の強みは、本来、働き方の強みであるはずだ・・・」

 正月三が日はテレビで駅伝観戦を楽しまれた方も多かったことと思います。
 ご存知のようにこの「駅伝」は日本独特の競技です。まさに個人プレーよりも集団でこそ力を発揮する日本人の強みを象徴するような競技ではないでしょうか。

 箱根駅伝で優勝した東洋大学の監督も選手も、勝因の第一にチームワークをあげていました。表舞台に登場した10人だけで成り立った勝利ではないということです。

 日本の強みは、様々な形で思いをつなぐ個人と個人の結びつきから生まれる力です。
 長い歴史の中で知恵と工夫をつないできた集団の力です。
 とりわけ、「つながりを持った働き方」はその根幹をなしてきたものだと思います。

 資源の限られたわが国が戦後の荒廃から立ち直り、経済大国と呼ばれるまでになったのは、この「つながりを持った働き方」の力を抜きに考えることはできません。
しかしこの20年近く、私たち日本人の「働き方」は大きく変化をしてしまっています。本来の日本の強みを、自ら放棄するような変化が進んできてしまっています。

 自己実現とは無縁のその場限りの労働、つながりを分断しチームワークの向上に価値を見出さない働かせ方・・・。目の前のコスト削減のみにとらわれた個別企業のその場しのぎの対応は、日本の本来の力を傷つけてしまっています。

 今、様々な形で議論の俎上にのぼっている労働者保護ルールの改悪は、その動きに拍車をかけるものではないでしょうか?一度失った力は二度と取り戻すことはできません。

 個人プレーだけでは実現できない、その貴重な力をみすみす失うような議論に対して、私たちは正面から立ち向かっていかなければなりません。

(神津)

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