若手職員に聞く
「連合ってこんな職場」
なぜ選んだ?どんな仕事?
ナショナルセンターとして働き手の環境整備に取り組む連合ですが、職員が日々どのように働いているかはイメージしづらいかもしれません。入局2年目~7年目の若手職員3人に、連合を選んだ動機や今の仕事内容について聞いてみました。
- S・Hさん
旅行会社勤務を経て2017年入局。労働法制局の後、2020年から企画局。
- M・Tさん
2017年入局。連帯活動局、経済政策局などを経て2023年から労働法制局。
- W・Mさん
2022年、新卒で入局。ジェンダー平等・多様性推進局。
自分の仕事が社会課題の解決に直結 魅力感じ入局
- まず、皆さんが連合に入った経緯を聞かせてください。
- Sさん
- 2013年に新卒で入った旅行会社で労働組合の執行部を務め、組合活動に関心を持つようになりました。その後転職を考えていた時、偶然求人サイトで連合の募集を見つけました。当時、連合に関する知識はあまりなかったのですが、ウェブサイトなどを調べて社会のために活動していると知り、魅力を感じて応募しました。どうしても入りたいと思っていたので、採用された時は嬉しかったです。
- Mさん
- 公務員を目指していたのですが現役では合格できず、アルバイトしながら公務員試験の勉強と就活を続けました。1年後、無事試験に受かりましたが連合からも内定を得て、考えた結果、連合を選びました。職員として取り組んだことが直接、社会に何らかのインパクトを与えられるという仕事は、他にはなかなかないと考えたことが決め手です。また社会的な意義とスケールの大きさにも引かれました。
- Wさん
- 大学で教職課程とともに社会教育主事任用資格の勉強をしていて、資料やニュースに接する中で連合を知るようになりました。ただ当時は、鉢巻きをしめてシュプレヒコールを上げるといった、ちょっと怖いイメージもありました(笑)。
就活では社会課題の解決につながる仕事、人のためになる仕事を希望していました。民間企業の内定ももらいましたが、連合なら政策に関わると同時に、働き手の皆さんと一緒に労働運動もできると考え、入局を決めました。
1年目でも政策に関われる 労働者の熱い思いを実現
- 連合に入ってから、どんな仕事をしてきましたか。
- Sさん
- 連合でしかできない仕事をいろいろ経験させてもらい、充実した時間を過ごせています。最初に入った労働法制局では、働き方改革関連の政策、特に医師の労働環境改善を担当しました。私自身は新人であまり役に立てなかったのですが、先輩たちが「労働者が働きやすい環境に、少しでも近づくように」と懸命に仕事に取り組む姿に、大きな影響を受けました。今いる企画局では、中央執行委員会や中央委員会といった会議の設営などを通じて、連合全体の動きを俯瞰的に捉えることができ、学ぶことも多いです。
- Mさん
- 最初に配属された連帯活動局では、沖縄や広島などでの平和行動を運営し、連合が社会運動の中で、人々をひとつにまとめる役割を果たしていることを実感できました。
経済社会政策局では公務員制度改革を担当し、公務員の労働基本権に関するプロジェクトチームに参画しました。開催したシンポジウムでは、団結権付与の必要性を訴える消防職員の人たちが、命を救う仕事への誇りを熱く語っていたのが印象的で、こうした現場で働く人の思いを実現することこそ、連合の役目なのだと身が引き締まりました。今の労働法制局では、労働者代表として政策を実現し日本全体に波及させるという仕事の重さを、日々肝に命じつつ働いています。
- Wさん
- 女性の労働参加の推進や男性の育休取得促進などに関われることに、やりがいを感じています。また連合では1年目の新人職員であっても、審議会の労働側委員の発言メモを作成するなど、政策決定プロセスに関わる仕事を任されます。もちろん私の原稿は上司がチェックしますが、部署一丸となってジェンダー平等の実現を目指し、自分もその一角を担っているという充実感があります。
- 希望する部署への配属は叶うのでしょうか。
- Wさん
- 最初に配属先の希望の順位を聞かれ、ある程度は考慮されたと思います。採用後も毎年1回、面談シートに将来の希望部署や今後取り組みたいことなどを記入し、面談でも上司にそれを伝えます。すぐに叶うかどうかはケースバイケースでしょうが、周りを見ていても上司は部下の希望に沿うよう、努力してくれていると感じます。
学び続けることが大事 先輩も教えてくれる
- 法律や政策に関わる仕事が多いようですが、大学で政治経済を学ぶなどのバックグラウンドは必要でしょうか。
- Sさん
- 確かに法案や政策に関わる部署では、法律や制度、連合の考え方などを理解する必要があります。しかし必要な知識は局によっても異なりますし、先輩たちに教えてもらうなどして、実務を通じて学ぶ方が効率的だと思います。
ただもちろん法律を調べる、過去の議事録や報告書を読み込むなどの勉強は不可欠ですし、職場の先輩たちも、学ぶことに対しては非常に熱心です。学習の機会も充実していて、労働政策研究・研修機構(JILPT)が毎年開講する「東京労働大学講座」や、連合の関連団体の教育文化協会主催で、6日間の合宿を年2回行い集中的に労働運動を学ぶ「Rengoアカデミー」、法政大学と連合などが共同で設置した修士課程プログラム「連合大学院」など、さまざまな研修が用意されています。
- Mさん
- 私が一時出向していた国際労働財団にも、国際労働運動を担う人材育成を目的とした「グローバル人材養成研修」があります。半年間、仕事をしながら英語漬けの日々を送るハードな研修ですが、これも連合の職員は受講できます。とはいえ連合がカバーする領域は広いため、さまざまな研修を受けたとしても、どんどん知らないことが出てきます。そこは日々学び続けることに尽きますが、分からないことがあれば、先輩や上司がすぐに声を掛けてくれたり教えてくれたりするので、あまり心配する必要はないですね。
- Wさん
- 私は新卒で、法律どころか社会人の何たるかも分からない状態で入局しました。休憩時間にジェンダー関連の法規集を読んだり、構成組織向けの勉強会や講演会を聞いたりしつつ、先輩や上司のアドバイスをもらいながら勉強しています。ちなみに2年目に東京労働大学講座を受講しましたが、講師陣が判例解釈などを分かりやすく説明してくれて、すごくためになりました。
男性の育休取得も日常的 多様な人が集う職場
- 職場のワークライフバランスや、雰囲気はいかがですか。
- Mさん
- 残業時間は短い方だと思いますし、私生活とのバランスも取りやすいです。私の職場では男性職員が数週間~1年ほどの育休を取ることも日常的で、むしろ取らない人が「大丈夫?」と心配されるような雰囲気すらあります。職場全体で見ても親切な人が多く、人間関係のストレスは少ないと感じているので、精神的にも働きやすいと思います。
- Sさん
- 私は2歳半の子どもがいて、出産後1年近く育休を取得しました。職場の皆さんの助けもあり、仕事と育児の両立ができています。子どもは頻繁に体調を崩しますし、私自身が病気をもらうこともあるのですが、そんな時、上司や同僚たちが「気にしないで休んで」などと声を掛けてくれるんです。業務をカバーしてもらうことにももちろん感謝していますが、何よりこうした優しい言葉にとても救われています。安心して働ける職場だと、自信を持って言えます。
- Wさん
- お二人の言う通り、育児など家庭の事情で休むのはお互い様、助け合おうという雰囲気があるので、将来、出産などのライフイベントがあっても働き続けられるという安心感があります。また中途入社の人や、加盟組合や産業別労働組合から派遣されてきた人など、多様な人がいていろんな職場の話を聞けるのも、新人としては楽しいです。
「社会を良くする」思い持つ人と働きたい 仲間に加わって
- どんな人が、連合で働くのに向いていると思いますか。
- Sさん
- 私は前職の労働環境があまり良くなく、職場の長時間労働などをなくしたいという思いもあり、入局しました。単に収入を得るためだけでなく、社会に良いインパクトをもたらしたい、という熱い思いのある人が向いていると感じますし、そんな人と一緒に働きたいです。
- Mさん
- 連合では、ジョブローテーションでさまざまな仕事に関わります。業務の幅は広いですが、どれも社会的な意義を感じられるので、社会課題の解決を目指す人にとっては、仕事のモチベーションを保ちやすいと思います。社会のどの領域の課題を解決したいか、という具体的なビジョンを持てると、より明確な目的意識を持って、日々の仕事に取り組めるかもしれません。
- Wさん
- 時事的な問題に関心を持ち、自分も解決の役に立ちたいという思いを持つ人なら、連合の仕事にやりがいを感じられると思います。またバックパッカーへ行くなど、学生だからこそできることを、やっておくこともお勧めです。いろいろな経験を通じて社会の実情に少しでも触れておくことが、入局後の問題意識や使命感につながると思います。