ITUC:米国ミネソタ州の公務員労働組合のメンバーが移民・税関捜査局(ICE)の作戦中に銃撃され死亡したことを受け、ITUCが以下の通り、声明を発表した。連合は犠牲となった組合員アレックス・プレッティ氏に衷心より哀悼の意を表すとともに、同声明を全面的に支持する。
ITUC(国際労働組合総連合)、米国:民主主義のために闘う労働者と地域社会に連帯を表明
ITUCはミネアポリスの労働者と地域社会に連帯を表明し、労働組合員アレックス・プレッティ氏が殺害されたことを悼み、AFL-CIOと共に、徹底的かつ透明性のある調査を求める。
ITUCは、米国における民主主義への深刻な挑戦に対して強い懸念を表明する。アレックス・プレッティ氏は37歳の集中治療室看護師であり、公務員労働組合のメンバーで、ミネソタ州で継続中の移民・税関捜査局(ICE)の作戦中に米国税関・国境警備局(CBP)の職員によって銃撃され死亡した。
「公的機関には、人命を守り、法の支配を維持し、適正手続を通じて説明責任を確保する義務がある。地域社会に暴力と混乱をもたらしてはならない。」
ITUC書記長 リュック・トリアングル
ミネアポリスで起きた一連の出来事は、米国における民主主義への憂慮すべき挑戦を浮き彫りにしている。過剰な武力行使、移民労働者やマイノリティをスケープゴートにする動き、さらに労働組合が支持するものを含む抗議行動を犯罪化しようとする試みは、民主的権利を危険にさらしている。
結社の自由、平和的抗議の権利、そして法の支配の尊重は、民主主義と労働組合運動の支柱である。これらは、社会的・政治的な意見対立が生じている時こそ、最も重要となる。
トランプ政権は、連邦職員の団体交渉権に対する前例のない攻撃を含め、労働者の権利と保護を体系的に弱体化させる政策を推し進めてきた。その一方で、同政権の政策は最も裕福な世帯に減税の恩恵を与え、多くの労働者は生活必需品を購入することすら困難な低賃金に苦しんでいる。
米国の状況は、より広範な世界的傾向を反映すると同時に、それを一層深刻化させている。
あらゆる地域で、民主主義と労働組合は攻撃にさらされている:
・労働者は、抗議行動や集団的な動員が民主主義の正当な表現としてではなく、「治安」問題として扱われることで、ますます権威主義的な対応に直面している。
・不平等が憂慮すべき水準で拡大する中、労働者の社会的・経済的要求に対して、抑圧が第一の対応となりつつある。
・女性、移民労働者、LGBTQIの労働者、そして不安定雇用やインフォーマルセクターで働くすべての労働者が、意図的に標的とされ、沈黙させられ、周縁化されている。
「世界的に無秩序が拡大しているのを私たちは目の当たりにしている。協力ではなく強制によって権力が乱用され、貿易や経済関係は武器として利用されている。多国間による解決策に代わって、武力や威嚇が用いられ、あからさまな帝国主義が土地や天然資源の支配を狙っている。最終的に、不安定、専制、単独主義の上に築かれた世界から恩恵を受ける者はいない」と、トリアングル書記長は付け加えた。」
米国、そして世界各地の働く人びとが、こうした選択の代償を払わされている。公共サービスの削減、社会保障への攻撃、そして深刻化する生活費危機は、権利、生計、安全、連帯をむしばんでいる。
その一方で、富は前例のない速度で億万長者層に集中している。これは偶然ではない。資本を労働よりも体系的に優遇する政治的・経済的決定の結果である。
こうした状況は、ミネアポリスのような地域で働く人びとが直面する深刻な危機に直接つながっている。
トリアングル書記長は次のように締めくくった。
「これはITUCが警告してきた『億万長者によるクーデター』である。極端な富が意図的に政治権力へと転換され、権利を侵食し、制度を弱体化させ、働く人びとを攻撃し分断する、民主主義への組織的な攻撃なのだ。」
「ミネアポリスから世界のあらゆる地域に至るまで、ITUCは抑圧に抗し、分断を拒み、民主主義のために闘う労働者と共にある。
私たちは民主主義のために闘う。それは抽象的な理想ではなく、職場の権利、社会正義、そして共有される繁栄のまさに土台を成すものだからである。」
ITUC書記長 リュック・トリアングル
以 上