連合は5月31日、千葉県浦安市内で第92回中央委員会を開催し、役員・中央委員・特別中央委員・傍聴者などあわせて約320名(うちWEB参加者約90名、女性参加者の割合は19.7%)が出席しました。
冒頭挨拶で芳野会長は、令和6年能登地方地震発生について、被災された方へのお悔やみとお見舞いを述べるとともに、この間の取り組みとして、連合ボランティアや組織内外の多くの方々より協力いただいた救援カンパ、女性や子どもへの支援策などについて触れました。
その上で、各種取り組みについて、4点につき所見を述べました。
<2024年春季生活闘争について>
2024年春季生活闘争では、30年近くデフレに苦しむ日本経済の状況から抜け出さなければ未来はないとの危機感を労働界にとどまらず共有するため、世論、政府・財界、地方での心合わせを行ってきたとし、今次闘争の特徴を、“多方面での「心合わせ」の積み重ね”とまとめました。そして、今次闘争のスローガンである「みんなで賃上げ」の実現のためには、中小・小規模事業所での賃上げが最大のポイントであり、組織化、より一層の仲間づくりへの邁進に注力することが必要だと述べました。
<労働法制について>
1月に厚生労働省内に設置された有識者検討会において、今後の労働基準法制のあり方について、多岐にわたる項目の検討がスタートしたこと踏まえ、労働基準関係法制の意義・目的に触れつつ、労働者の命と健康を守る土台としての労働基準関係法制の堅持・強化の必要性を強く訴えました。
<政治について>
「政治とカネの問題や国民生活の疲弊から目を背ける政治は、将来世代への責任を語るまでもなく、今すぐにでもリセットする必要があることは明白であり、私たちが果たすべき正義」だと述べ、現与党に代わって政権を担い得る、もう一つの政治勢力の結集が必要だと強調しました。中央執行委員会で確認した当面する国政選挙に臨む連合としてのスタンスを踏まえ、近づく総選挙での目標実現に向けた一丸となった取り組みを呼び掛けました。
<ジェンダー平等・多様性推進について>
2021年10月スタートした「連合ジェンダー平等推進計画 フェーズ1」の期限が9月末で計画期間の終わりを迎え、10月以降はフェーズ2の取り組みがスタートすることに触れ、女性や若者など、組織の中に多様な視点を取り入れることは、持続可能な社会、職場、労働組合を作り出すための必須の取り組みであるとして、改めて目標達成に向けた取り組みを求めました。
【芳野会長挨拶(全文)はこちら】
活動報告では、「一般活動報告」「2024年度会計中間決算報告」「2024年度会計中間決算監査報告」が、それぞれ確認されました。
協議事項では、次の4つの議案が確認されました。
第1号議案:役員選出
第2号議案:表彰
第3号議案:2024~2025年度統制委員会委員の補充について
第4号議案:2024春季生活闘争 中間まとめ(案)
【確認された「2024春季生活闘争 中間まとめ」はこちら】
最後に、松浦会長代行の音頭による「がんばろう三唱」をもって、閉会しました。
以 上