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2016年新年交歓会を開催

 
2016年1月 6日 掲載

 連合は1月5日、東京都内のホテル ラングウッドで「2016新年交歓会」を開催し、各政党代表や政府関係者、経済団体、労働界から約1200人にご参加をいただいた。

 冒頭、主催者を代表して挨拶した神津会長は、「連合は、一人ひとりの働く者の思いにしっかり向き合うとともに、組織内外への発信力を高めていくべく力を振り絞っていく。新機軸のキャンペーンも全面に打ち出していく。」と強調した。(挨拶全文はこちら

 つづいて4人の来賓から挨拶を受けた。
 塩崎厚生労働大臣は、「連合と意見交換で様々な議論を深め、共に日本の発展のために頑張っていきたい」と述べた。

 続いて日本銀行の黒田総裁は、日銀が目標とする2%の物価上昇について触れ、「2%の物価上昇に見合った賃金上昇が日本経済の持続的な成長に不可欠」と述べた。

 また、日本経団連の工藤副会長は、「労働組合と企業は決して対立する関係ではない。今後も良好な労使関係で日本経済を支えていきたい」と述べた。

 最後に挨拶をした岡田民主党代表は、「労基法の改悪や長時間労働を全力で阻止していきたい。確かに、経済成長や生産性の向上も大事である。しかし同時に再配分をするのが政治である」とし、「もう一度政権を担えるよう、力を尽くしていく」との決意を述べた。

 この後、鏡開きが行われ、川本会長代行の音頭で乾杯。歓談の後、逢見事務局長が、「連合の運動を形としてしっかり示し、結果を出すことにこだわる年にしていきたい」と決意を表明し、会を締めくくった。

2016年1月5日

連合2016新年交歓会 冒頭挨拶

日本労働組合総連合会
会長 神津 里季生

 あけましておめでとうございます。それぞれにお忙しいなか今年も多くの方々にお集りいただきました。心より感謝を申し上げます。主催者を代表して一言ご挨拶申し上げます。

 さて新年早々のご挨拶、本来であればお屠蘇気分のほんわかした気分でご挨拶申し上げたいところですが、私ども連合、そのような事情にないことは皆様方ご賢察のとおりであります。お雑煮でいえば普通はみそ仕立てかかつおだしかというところですが、少し辛めのトムヤムクン風味のご挨拶にならざるを得ないことを、まずはお許し願いたいと思います。

 年明け早々、当面する課題は様々ありますが、まずは賃上げです。
 官民対話という場でのやりとりなどが取りざたされていますが、大変問題のある内容が含まれています。伝えられている内容は具体的には、「収益が向上した企業における年収ベースでの対応」というものです。報道ではその本質がわかりやすく取り上げられていませんが、賃上げ賃上げと騒ぐ一方で、このような考え方の繰り返しでは全くといっていいほど意味をなしません。もはや、一部の大企業だけの賃上げや、あるいはもうかったところがボーナスを上げるだけということでは何も変わらないということは明白であり、世の中はもっと危機感を持たなければならないのではないでしょうか? 政労使それぞれが責任をもってその認識をしっかり持たないことには、デフレ脱却など夢のまた夢であることを強く申し述べておきたいと思います。
 連合としても、おととし去年と一定の成果はあげてきました。しかしまだまだ全く不十分です。もっと拡がりを持たせなければなりません。大小を問わずすべての企業において月例賃金の引き上げがなくてはなりません。もちろん明日つぶれそうなところは別です。そこには手を差し伸べなければなりません。しかしそうでないところは、すべての組合で要求をしていこうじゃないか、そのことを私は昨年から呼びかけ続けています。
 本日、日銀の黒田総裁がお見えです。異次元の金融緩和ということについては、皆様方にも是非論は様々あるかもしれません。しかし、私たちはもう既にそこに踏み出しているのです。踏み出した以上、デフレ脱却を日銀だけに任せていいはずがありません。世の中全体での力あわせがなくてはならないわけです。経営者の皆さん方、すべての経営者の皆さん方には、このことを他人事と考えないでいただきたい。石橋を何度も叩いたあげくやっぱりやめておこうで、月例賃金の引き上げを行わない、渡るべき橋を渡らないというようなことだけはしないでいただきたい。
 まだこれから先に労使交渉に入るという随分手前のタイミングではありますが、あえて、これらのことを強く申し述べておきたいと思います。

 経済の次は政治に関してであります。特に野党の皆さん方に対してです。
 自民党・公明党の皆さん方も、軽減税率や予算のバラマキなど、率直に申し上げて内容は極めて問題が大きいと思いますし、与党内・与党間でも意見は様々あったようですが、それでも最後は一つにまとまってしまう。その一方での野党はいったいどうなのかということです。
 数の力にものを言わせる一強政治に対する疑問を多くの国民が感じてきているなか、さすがにもう一方の受け皿を作っていこうという動きは少しずつ形をともなってきています。しかしそのまとまり具合はいかなるものなのか、依然として不透明な印象を国民は持っています。
 いずれにしても民主党が中心になって、国民の思いの受け皿を明確にしていくべきことは言うまでもありません。岡田代表はじめ、何人かの方々にお会いしてきましたが、細かい話はともかく、その大きな流れをつくっていくということについては皆さんが一致をされています。
 一方では、一部の野党はどうみても与党の補完勢力だということが明らかになってきています。そして共産党はめざす国家体制が異なることやこれまでの歴史的経過からしても同じ受け皿ということには成り得ない。したがって多くの国民が期待する一つのまとまりの姿は、本来、おのずから定まってくるはずのものだと思います。
 その輪のなかに入るべき方々には、期待に正面から応えていただきたいと思います。枝葉の相違点を捨てて、幹の姿での一致を明確にすることによって、しっかりとまとまっていただきたいと思います。「やっぱり野党はバラバラだ」という印象をきれいさっぱり払拭していただきたいと思います。
 残された時間はさほどありません。もちろん最後はあくまでも政党間の話であり政治家としての生き様の問題ですから、具体的な進め方自体はそれぞれの皆さん方にお任せするしかありません。しかしこれは、国民に対して一方の受け皿を、もう一つの選択肢をしっかりと提示できるかどうかという、歴史的にも大きな意味を持つ問題であるのだということを申し述べておきたいと思います。

 以上、勝手なことを申しました。「えらそうなことを言う前に、連合、お前がもっとしっかりしろや」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。もちろんのこととして、私たち連合が担うべき役割と責任はまことに大きいものがあると考えます。その自覚をさらに強めて参りたいと思います。
 私たち連合は、一人ひとりの働く者の思いにしっかりと向き合うとともに、組織内外への発信力を高めていくべく、あらん限りの力を振り絞っていかなければなりません。近々、新機軸のキャンペーンを前面に打ち出して参る所存です。私たちはすべての働く者のための存在として、もっともっと自らの姿・自らの運動・自らの政策をわかり安く、さらけ出していかなければならないと思います。
 この一年、皆さまの一層のご指導ご鞭撻をお願いいたしたいと思います。トムヤムクンというわりには辛さが全然足りないではないかとか、もっとこういう素材や調味料を使えであるとか、ご遠慮なくご指摘をいただければ幸いです。
 本日はどうかごゆるりとお過ごしください。ご清聴ありがとうございました。

多くのご来賓の皆さまにお越しいただきました
神津 里季生 連合会長
塩崎 恭久 厚生労働大臣
黒田 東彦 日本銀行総裁
工藤 泰三 経団連副会長
岡田 克也 民主党代表
鏡開き
川本淳会長代行の発声で乾杯
逢見 直人 連合事務局長


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