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「第85回メーデー中央大会」開催

力合わせよう!心つなげよう!みんなの暮らしの底上げ実現のために

2014年4月26日 掲載

 4月26日(土)、連合をはじめとする第85回メーデー中央実行委員会の主催で、「第85回メーデー中央大会」が開催された。東京・代々木公園に約40,000名の働く仲間が結集し、中央大会式典、結集デモ行進、東北物産展などの各種メーデーイベントが展開された。

 いま、労働者派遣法の改正や、解雇規制の緩和、長時間労働を強いることとなりうる制度の導入など、労働者保護ルールの後退につながる政府の動きが顕在化している。働く者を踏み台にし、格差社会を助長させる労働者保護ルールの改悪を断固阻止しなければならない。とりわけ、非正規雇用者の処遇改善は極めて重要であり、均等・均衡処遇の実現に向けた取り組みを一層強化する必要がある。これらの取り組みを通じて、“格差社会の是正、暮らしの底上げ”を実現していかなければならない。

 東日本大震災から3年が経過した。震災は多くの犠牲者を出したばかりか、今もなお多くの被災者が不自由な生活を強いられている。“被災地の復興・再生”を引き続き全力で支えていくとともに、震災を決して風化させないよう、取り組みを継続・強化していく必要がある。

 こうした国内の重要課題のみならず、自由と世界の恒久平和、貧困の撲滅などの地球規模課題への対応も強く求められる中、本メーデー中央大会では、「力合わせよう!心つなげよう!みんなの暮らしの底上げ実現のために」をスローガンに掲げ、すべての働く仲間と志を同じくする仲間との団結と連帯を通じ、「働くことを軸とする安心社会」を実現していくことを確認・共有した。

「第85回メーデー中央大会式典」

古賀実行委員長 主催者挨拶
安倍内閣総理大臣 来賓挨拶
田村厚生労働大臣 来賓挨拶
海江田民主党代表 来賓挨拶

 第85回メーデー中央大会式典は、政府・行政、各政党、各関係団体からの来賓を迎えて開催された。

 冒頭、主催者を代表して古賀実行委員長(連合会長)は、「本年のメーデーは、労働者保護ルールの改悪にストップをかけるべく、「STOP THE 格差社会!暮らしの底上げ実現キャンペーン」の一環として位置づけ、全国で特別決議を採択することにしている。働く者の声をしっかり受けとめ、いま、政治がやるべきことは何か熟慮していただきたいとの考えから、広く各政党にお声がけさせていただいた。」と、本メーデー中央大会に込めた思いについて述べた。

 そのうえで、「連合は今年で結成25年を迎える。“すべての働く者の幸せの実現のために力を結集する”という結成の原点を忘れずに、積極的な運動を展開し、時代を切り拓いていこう。」と参加者に呼びかけた。

 次に、自民党政権の総理大臣としては、小泉総理以来13年ぶりのメーデー中央大会への出席となった安倍晋三内閣総理大臣が、政府を代表して来賓挨拶を行った。安倍総理は「安倍政権は発足以降、経済成長を第一に“三本の矢”の政策を進め、いま、確実にデフレから脱却しつつある。日本を豊かにするために、与野党やさまざまな立場の違いを超え、このデフレ脱却のチャンスをつかむ必要がある。企業の収益が賃金の向上につながり、働く人が景気回復を実感できるよう全力を尽くす。」と述べた。

 引き続き労働行政を代表し、田村憲久厚生労働大臣は、「すべての方が能力を高め、その能力を活かせる全員参加型社会を築く必要がある。そのために、安心して働ける環境の整備、成長産業における雇用の確保、労働市場のインフラ強化、多様な働き方の実現、女性・若者の雇用・活躍促進に取り組んでいく。労使の意向を踏まえながら、取り組みを進めていきたい。」と述べた。

 また、本中央大会を後援する東京都を代表し、前田信弘副知事が、「安全・安心な福祉先進都市として、東京を世界一の都市にする。また、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの準備を起爆剤に経済に力を与え、日本経済を再び成長に導くことも首都東京の使命。」と、桝添要一知事のメッセージを代読した。

 続いて、民主党、日本維新の会、公明党、みんなの党、結いの党、生活の党、社会民主党、新党大地、新党改革よりそれぞれ来賓挨拶が行われた。その中で、民主党海江田万里代表は、「デフレの脱却のためには、格差の是正、雇用の安定、社会保障の充実の実現が重要。働く者の犠牲による見せかけのデフレの脱却は長続きしない。政府が進めようとしている労働者保護ルールの改悪は、断固として阻止しなければならない。連合のみなさんと連帯して、国民のいのち、雇用、暮らしを守ることを誓う。」と述べた。

 その後、尾上浩二DPI日本会議事務局長から“NGO・NPO連帯挨拶”、福田瑞代ひまわりユニオン執行委員長から“非正規労働者からの訴え”、八巻由美自治労福島県本部特別執行委員から“東日本大震災被災地からのアピール”が行われ、それぞれの立場から、団結と連帯を通じ、「働くことを軸とする安心社会」を実現していく必要性を訴えた。

 最後に、神津実行委員会事務局長(連合事務局長)の提案による「メーデー宣言」ならびに、畠山薫連合中央執行委員の提案による「労働者保護ルールの改悪に断固反対する特別決議」を満場の拍手によって採択され、氏家実行委員長代行(連合会長代行)による「がんばろう三唱」にて式典が締めくくられた。

メーデー宣言

 本日、私たちは第85回メーデー中央大会を開催した。
東日本大震災からすでに3年が経過したが、今もなお多くの被災者が不自由な生活を強いられている。連合は、被災地の復興・再生を引き続き全力で支えていくとともに、震災を決して風化させないよう、被災地はもとより、全国の仲間と連携した取り組みを継続・強化していく。

 2014春季生活闘争では連合の総力を結集し、月例賃金に徹底してこだわり、中小・非正規労働者をはじめ、女性、若者など、すべての働く者の処遇改善、くらしの底上げ、格差是正を求め、先頭に立って、その成果を地域に拡げていく。

 私たちは「人への投資」を経営に求める。そして、これに逆行する労働者保護ルールの改悪に反対し働く人に十分に報いる社会を実現する。不安定雇用の増加など、雇用の劣化や職場の荒廃、格差の拡大に歯止めをかけ、「働くことを軸とする安心社会」の実現に全力を尽くす。そのために、あらゆる職場で労働組合の社会的意義を積極的にアピールし、一人でも多くの仲間を増やしていく取り組みが必要である。1000万連合を必ず達成させよう!

 世界各地で自由と平和を脅かす状況が続き、地域紛争やテロも後を絶たない。私たちは、いかなる国に対しても、紛争やテロを許さず、平和の構築に向けて、力を尽くし行動していく。併せて、2015年4月の核兵器不拡散条約・NPT再検討会議に積極的に関わりながら、核兵器のない世界を実現しよう!

 世界では、労働者の人権侵害や労働組合活動家への厳しい弾圧が依然として行われている。2013年の世界の失業者数は、はじめて2億人を突破した。私たちは、国際労働組合総連合(ITUC)や諸外国の労働組合と連帯し、すべての人のディーセント・ワーク実現のために、格差を是正し、自由と世界の恒久平和、貧困の撲滅をめざしていく。

 連合結成25年目をむかえて開催する本メーデー中央大会では、これら重要課題に対してすべての働く仲間が結集し、力を合わせ、心をつなげて、「STOP THE 格差社会! 暮らしの底上げ実現」をめざす。そして、志を同じくするすべての仲間との団結と連帯で、「働くことを軸とする安心社会」を実現することを、今ここに宣言する。

2014年4月26日
第85回メーデー中央大会

<メーデー特別決議>労働者保護ルールの改悪に断固反対する特別決議

  •  “強い日本をつくる”ために働く者の権利が弱くなることがあってはならない。
    雇用不安や労働環境の悪化を招くなど、働く者を犠牲にする成長戦略を描くことは許されない。われわれは、労働者保護ルールの改悪に断固反対する。

     労働者保護ルールは、働く者が人たるに値する生活を営むための最低限のルールである。それに「岩盤規制」とレッテルを貼り、経済成長の足かせだと非難することは言語道断だ。国民の雇用不安・将来不安をあおり、経済の好循環を逆行させるものである。

     われわれは、昨年、労働者保護ルール改悪阻止闘争本部を立ち上げ、「STOP THE 格差社会!暮らしの底上げ実現」キャンペーン第2段の取り組みを全国で展開し、こうした政府の動きに対峙してきた。その結果、「解雇特区」や「残業代ゼロ特区」の導入を一旦は阻止することができた。
     しかし、政府の産業競争力会議や規制改革会議などでは、再び、不当な解雇でも職場復帰の道を閉ざす「解雇の金銭解決」や、解雇しやすい正社員を増やす懸念のある「限定正社員」制度の普及、長時間労働を誘発するおそれのある「ホワイトカラー・イグゼンプション」の導入などの検討をしている。また、国会では、「“生涯ハケン”で“低賃金”」につながりかねない労働者派遣法の改悪審議もはじまろうとしている。

     社会の実態に目を向ければ、働く者を使い捨てにする、いわゆる「ブラック企業」が社会問題化しており、それを助長するような労働者保護ルールの改悪を許すわけにはいかない。
     加えて、こうした検討が、私たち働く者の代表が参加できないところで一方的に行われていることも大問題である。

     政府は、働く者の声を聞け!

     われわれは、「STOP THE 格差社会! 暮らしの 底上げ実現」を合い言葉に一致団結し、今後もさらに全国行動を強化し展開していく。今こそ、すべての働く者の連帯で、「働くことを軸とする安心社会」への道筋を切り拓こう。
    以上、決議する。

    2014年4月26日
    第85回メーデー中央大会

がんばろう三唱
式典に先駆けて行われた結集デモ行進

「各種メーデーイベント」

 式典と並行し、会場では各種イベントならびに各団体によるブース出店が行われた。

 野外音楽堂ステージでは、連合労働相談などに実際に届けられている声にもとづく、非正規社員、女性、若者を取り巻く格差の実態と、その是正の必要性を訴える合唱ミュージカルを上演し、すべての働く人のために、「STOP THE格差社会!暮らしの底上げ実現」をめざしていく必要性を訴えた。

 また、東北の将来を担う子どもたちに心から笑ってもらい、全国の仲間との絆を心で感じてもらえることを目的に、3月27日にキックオフした連合「東北の子ども応援わんぱくプロジェクト」のPRも行われた。

 会場では、労働組合、NPO・NGO、政党など約70団体がブースを出店。被災地復興支援、こども・地域コミュニティー、環境・エコ、災害支援・ハンディキャップをもった人たちの活動などをテーマに、それぞれの団体が創意工夫を凝らしアピールを行った。震災を風化させない思いのもと、東北6県の東北物産販売ブースも設置され、参加者の積極的な購入を通じて被災地復興支援の一端を担った。

 その他、キャッチボール教室をはじめとするこども向けイベントも多数実施され、祭典としてのメーデー中央大会を彩った。

創意工夫を凝らした様々なイベント・出店がメーデー中央大会を彩る

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