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2008平和行動in広島

2008年8月 6日 掲載

 連合は8月4日〜6日の3日間、被爆から63年を迎えた広島で平和行動を実施した。

 連合は4日、「核兵器廃絶2008平和ヒロシマ大会」を、原水禁、核禁会議との共催で開催し、連合組合員など全国からおよそ6,500名が参加した。
 高木剛会長は主催者代表あいさつで「世界の核兵器の状況は、現在2万7千発も存在していると言われており、2005年に開催された核拡散条約(NPT)再検討会議では、核兵器の廃棄・削減に向けて何ら合意が得られず、世界の核軍縮・核不拡散態勢が重大な危機に直面している状況が続いている」と述べるとともに、米印原子力協定についてNPTのダブルスタンダードに繋がると強く批判した。その上で、「2010年に開かれる次期NPT再検討会議での実効ある合意をめざして、3団体は[1]前回を上回る全国的な署名活動、[2]地方議会での意見書・議会決議採択、[3]『平和市長会議』が提唱する2020年までに核兵器を廃絶する『2020年ビジョン』を支持する取り組みを展開していく」と決意を新たにした。
 来賓あいさつとして城納一昭副知事は「広島県では国内外の被爆者の援護と核兵器廃絶の取り組みとともに、広島の知識・人材・施設などを活用し、世界各地の紛争や地域の復興支援など、積極的に推進している」と話した。
 続いて秋葉忠利市長は「平和市長会議では『2020ビジョン』キャンペーンを世界的に展開している。また、核兵器に子どもたちや市民が標的にさらされていることから『都市を攻撃にするなプロジェクト』にも取り組んでいる。3団体が共に行動することを心より期待するとともに支援カンパへの協力に感謝する」と熱く語った。
 ITUC(国際労働組合総連合)からは、クリスティン・ブロム/キャンペーン局平和・軍縮担当が出席し、「ITUCは核不拡散条約(NPT)を完全に支持しており、NPTの強化を望んでいる。私たちは、2010年に開かれるこの条約の再検討会議までのプロセスにおいて、連合と密接に協力していく」とあいさつした。
 さらに、山岡秀則さんが被爆の体験を語り、長崎実行委員会の高石哲夫連合長崎会長がピースメッセージとして「子どもたちに素晴らしい平和な社会と、核兵器のない社会を実現するため、皆さんと一緒に頑張りたい」と述べた後、三団体ピースフラッグが広島実行委員会から手渡された。最後に田中育子連合広島女性委員会委員長から提案された「広島からの平和アピール」を採択した後、ソプラノ歌手の片山孝恵さんの指導により『原爆を許すまじ』を参加者全員で合唱し、閉会した。
 なお、集会に先立ち、2010年のNPT再検討会議の成功に向けて秋葉市長(平和市長会議会長)と3団体代表、ブロムITUCキャンペーン局担当が懇談し、連携を確認した。
 また、高木会長他、大会実行委員代表と、ITUC代表が原爆死没者慰霊碑に献花した。
 翌5日午前は「北東アジアの非核化と世界の核軍縮の実現に向けて」をテーマに「平和シンポジウムin広島」(3団体主催)(パネリスト:森野泰成外務省・軍備管理軍縮課長、田巻一彦(N)ピース・デポ副代表、平岡秀夫民主党衆議院議員、福山真劫原水禁事務局長、澤田和男核禁会議副議長)と、「ぴーすセミナー」(連合主催)として平和の語り部・被爆体験の証言(講師:木谷光太広島県被団協事務局長)を開催するとともに、「放射線影響研究所」のオープンハウスを案内した。
 午後からは「ピースウォーク」を行い、連合広島青年・女性委員会メンバーからなる「ピースガイド」の案内で、平和公園内の慰霊碑等のモニュメントを巡った。
 6日は、高木会長他、連合役員、ITUC代表が、広島市平和祈念式典に参列した。また連合本部、構成組織、連合広島、連合長崎代表者による広島市立大学で「平和の鐘」の打鐘式を行った。

ヒロシマからの平和アピール

 1945年8月6日、午前8時15分、広島に投下された1個の原子爆弾は、熱線と爆風、恐るべき放射線により一瞬にして14万人余の尊い命を奪った。その後も多くの被爆者が放射線障害に苦しめられ、被爆2世、3世にも影響を及ぼしている。

 「核兵器による威圧と使用は一般的に国際法に違反する」という1996年の、国際司法裁判所の勧告的意見は、国際社会に核廃絶の努力を促した。また、2000年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議では、「核保有国」は、全面的な核廃絶を約束したはずである。しかしながら、2005年の同会議では実質合意ができず、今日、核軍縮は進まないばかりか、核不拡散体制そのものが崩壊の危機に直面している。

 米国、ロシア、英国、フランス、中国の核保有五カ国に加え、NPT未加盟で核保有したインド、パキスタン、事実上の保有国であるイスラエル、核兵器開発に繋がるウランを濃縮・拡大するイラン、核実験した北朝鮮の動向などは核不拡散体制を大きく揺るがしている。

 本年、7月G8洞爺湖サミットの場で、核軍縮、核不拡散の取り組みに合意したが、それを確実なものとするために、米国はじめすべての核保有国が、平和と安全な社会の実現のため真剣に核兵器廃絶に取り組まなければならない。
とくに、日本政府は被爆国として、すでに非核地帯となっている中央アジアに続き、「北東アジア非核兵器地帯構想」の実現をめざし、六カ国協議の場で北朝鮮の核廃棄に粘り強く取り組むとともに、国是である非核三原則を守り、強めていくことである。

 連合・原水禁・核禁会議の3団体は、「平和市長会議」による2020年までに核兵器廃絶をめざす「2020年ビジョン」を支持し、連携するとともに、2010年NPT再検討会議で実効ある核兵器廃絶の合意がなされるべく、国内外世論の喚起に取り組んでいく。また、これまで要求してきた原爆症認定、在外被爆者、被爆二世・三世や被爆体験者などの被爆者施策の充実を強く求めていく。

 我々3団体は、核兵器廃絶と平和社会の実現をめざして職場や地域で粘り強く取り組むとともに、国際労働組合総連合(ITUC)や多くのNGOとも連帯し、一層の運動を展開していく。
「ノーモア・ヒロシマ!」「ノーモア・ナガサキ!」「ノーモア・ヒバクシャ!」

2008年8月4日
核兵器廃絶2008平和ヒロシマ大会

大会であいさつする高木剛連合会長
大会での平和コンサート(広島ジュニアマリンバ・アンサンブル)
ピース・リレー・メッセージ(平和ナガサキ大会実行委員会の皆さま)の模様
秋葉忠利広島市長と握手を交わす高木剛連合会長(左)
「原爆死没者慰霊碑」献花(左から向井高志原水禁副議長、燒リ剛連合会長、丸尾直美核禁会議議長)
原爆死没者慰霊碑」献花をするITUC(国際労働組合総連合)クリスティン・ブロム/キャンペーン局平和・軍縮担当
「平和シンポジウムin広島」の模様
「ぴーすセミナー」:平和の語り部・被爆体験の証言講師の木谷光太広島県被団協事務局長
「ピースウォーク」ガイドの連合広島青年・女性委員会メンバー
原爆犠牲国民学校教師と子どもの碑(平和記念公園)
打鐘式に参加する連合本部、構成組織の代表者


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