連合ニュース 2025年

 
2025年10月03日
「2025連合全国セイフティネットワーク集会」を開催
集会の様子
 2025年10月2日、連合は「2025連合全国セイフティネットワーク集会」を対面・オンラインの併用により開催しました。
  連合全国セイフティネットワーク集会は、労働安全衛生に関する最新情報の提供や、労働組合の取り組み事例や課題の共有、意見交換等を目的に、1993年以来開催しています。
今年の集会は、最近の労働安全衛生法令の改正内容、特に喫緊の課題となっている「高年齢労働者の労災防止対策」と「熱中症対策」を主なテーマとして開催しました。構成組織・地方連合会から、対面・オンラインを合わせて126名の方々にご参加いただきました。
 
  冒頭、村上副事務局長が開会挨拶を行い、労働災害で亡くなられた方々に対して、参加者全員で黙祷を捧げました。
 
  続く講演では、最初に厚生労働省安全衛生部の佐藤課長より、「最近の労働安全衛生法令の改正内容について」と題し、約10年ぶりの大改正となった、今年の改正労働安全衛生法などについて、労働組合への期待なども交え説明いただきました。
  次に、産業医科大学の宮内教授より「高年齢労働者の労働安全衛生対策および熱中症防止対策の重要性と労働組合への期待産業保健の現状と課題」と題し講演いただきました。高年齢労働者が働きやすい環境整備に必要な取り組みや視点などについて、写真や研究結果などを用いながら説明がありました。
 
 その後「職場からの事例報告」として、2組織より「高年齢労働者の労災防止対策」と「熱中症対策」についてそれぞれご報告いただきました。
 
 JFEスチール労働組合連合会の近藤中央執行委員からは、職場で導入している体操と体力テストに加え、それら取り組みの過程にある労働組合の日々の職場点検活動などについて紹介いただきました。
 また、日清オイリオグループ労働組合の田木委員長からは、体力測定会や熱中症対策セミナーなどの取り組みと組合員からの反響などについて説明がありました。
両組織に共通して、高年齢期の労働者の体力低下は個々人による差異が大きいことから、スクリーニングをつうじて、体力を適切に把握することが重要などのメッセージが伝えられました。
 
 最後に、冨髙総合政策推進局長より、本日の講演や事例報告を参考に、各職場における労働安全衛生対策の充実に努めていただきたいとする期待が述べられ、集会を締めくくりました。
  • 厚生労働省安全衛生部 佐藤計画課長
  • 産業医科大学 宮内教授
  • JFEスチール労働組合連合会 近藤中央執行委員
  • 日清オイリオグループ労働組合 田木委員長