参加者のみなさん
1月24日~25日の2日間で、「男性リーダー養成講座」を開催し、構成組織・地方連合会・単組から53名の男性組合役員・男性組合員が参加しました。
冒頭の主催者挨拶において、小原総合政策推進局長は昨年11月の連合の中央委員会で確認された「ジェンダー平等推進計画」フェーズ2のポイントを説明し、受講者に対し「役員になる女性のサポート・フォローをお願いしたい」と述べました。
続けて「ジェンダー平等の推進、多様性を認め合う社会の実現に向けて」と題し、国連のSDGsにおけるジェンダー平等の位置づけや日本の女性活躍推進の取り組み状況、連合「ジェンダー平等推進計画」フェーズ2の概要とともに、組織や社会の持続可能性を高めるため、「労働組合における男女平等参画」「職場・社会におけるジェンダー平等の推進」が必要であることなどについて説明しました。
次に、「男女ともに活躍できる組合づくり」と題して、株式会社ソラーレの東浩司代表より、グループワークを挟みながらジェンダー平等や心理的安全性について講義いただきました。グループのメンバーを入れ替えて討議するワールドカフェ形式の討議や、女性だけでなく誰もが活躍している職場をテーマとする寸劇の実演を通じて、より良い職場のために職場での役割について意識を高めました。
2日目は、「労働組合とジェンダー平等」と題して立教大学経済学部の首藤若菜教授に講演をいただきました。講演では合理的な格差と不合理な格差は社会制度やルールにより変わるため、多様な人材がその決定に参画していることが重要であり、従来からの女性が上り難い階段は、見直す必要があることを学びました。さらに、女性に対する配慮や思いやりが結果として女性を排除し、女性のチャンスを奪っていることなどの講義を受け、視野を広めました。
最後に、井上副事務局長が賃金プロット図を例に挙げたうえで、「まず見える化してみることから始めましょう。組合活動を見える化すれば組合員の理解につながり、組合が楽しく明るい組織になれば職場も明るくなる」と説明するとともに、「働くすべての人に寄り添えるようそれぞれが現場で取り組んでほしい」」とまとめ、閉会しました。