集会の様子
2024年9月10日、連合は「2024連合全国セイフティネットワーク集会」を対面・オンラインの併用により開催しました。
連合全国セイフティネットワーク集会は、労働安全衛生に関する最新情報の提供や、労働組合の取り組み事例や課題の共有、意見交換等を目的に、1993年以来開催しています。
今回は、「第14次労働災害防止計画」において、重点対策のひとつに位置づけられている「産業保健活動」をテーマに開催しました。構成組織・地方連合会から、対面・オンラインを合わせて約100名強の方々にご参加いただきました。
冒頭、村上副事務局長は、開会挨拶とともに、労働災害で亡くなられた方々に対して、参加者全員で黙祷を捧げました。
集会の前半では、江口 尚・産業医科大学教授より、「産業医から見た産業保健活動の現状と課題」と題してご講演いただきました。講演の中では、働き方の多様化等により職場が多様化していることから、個人も組織も意識的に職場環境の改善等に取り組むことの必要性などについて、労働組合に対する期待も含めてお話いただきました。
続いて、佐々木 孝治・厚生労働省労働衛生課長より「産業保健の現状と課題」と題して、労働衛生の現状や、第14次労働災害防止計画の重点対策と具体的な取り組み等について労働政策審議会での議論状況なども踏まえてご説明いただきました。
集会の後半では、「職場からの事例報告」として、2組織3名からご報告いただきました。
東京ガス労働組合の菊池 俊彦書記長、栃木 隆宏経営対策部長からは、東京ガス労組が取り組んでいるメンタルヘルス対策・ハラスメント対策について、ご報告いただきました。報告の中では、「パルスサーベイ」によるセルフチェックの取り組みや、組合員向けの研修や組合員同士の交流機会の確保によるコミュニケーションの円滑化などの具体的な取り組みをご紹介いただきました。
連合東京の佐々木 珠副事務局長からは、女性が働き続けられるための職場環境の整備に向け、連合東京が独自に実施したアンケート調査「生理休暇と更年期障害に関するアンケート調査」について、経緯や結果についてご紹介いただきました。
最後に、集会が参加者皆様の今後の取り組みの参考となり、労働災害のない職場づくりへと繋がることを期待するとの冨髙総合政策推進局長の挨拶により終了いたしました。