芳野会長と受講者のみなさん
6月17日(月)、「男女平等講座」を開催し、構成組織・地方連合会・単位組合から43名(女性24名、男性19名)が参加しました。これまでは、女性を対象にした「女性リーダー養成講座」と、男性を対象にした「男性リーダー養成講座」を催してきましたが、今回は初の試みとして、女性と男性が共に受講する形式として開催しました。
冒頭の開会挨拶において井上久美枝副事務局長は「常に相手の立場に寄り添い考えることが大切。『想像』して新しいものを『創造』し、失敗を恐れず経験を広げていってほしい」と述べました。
講義では「女性参画、ジェンダー平等を推進するために何が必要か」と題して芳野友子会長が登壇しました。芳野会長は自身が単組役員に選出された当時に取り組んだ事例として、「女性制服のリボンとベルト」に関する取り組みなどについて、紹介しました。きっかけが洗面所での会話であったことに触れ、課題解決のためには組織内外を問わず対話を行うことが重要であると強調しました。また、講義の後は芳野会長と率直な質疑応答を行いました。
次に、「日本の労働市場における構造変化」と題して、亜細亜大学経済学部長の権丈英子教授に講演いただきました。権丈教授は、日本のジェンダーギャップ指数順位がG7各国で最低位であり、女性の管理職比率が低い点などについて触れ、労働力が減少する「労働力希少社会」においては、賃上げとワークとライフの両立支援をはじめとする労働条件を魅力的にしないと、企業は人材確保が難しくなる点を示し、年齢、性別など様々な事情を問わず生活できる社会の構築の必要性を強調しました。参加者は、女性が活躍する職場環境構築のためにどのような取り組みを行っているかなど、ディスカッションを行いました。
続いて、「LGBTQからダイーバーシティ、エクイティ&インクルージョンを考える~誰もが働きやすい職場づくりを目指して」と題して認定特定非営利活動法人ReBitの中島潤事務局長より講演いただきました。多様性の包摂に加えて、公正に応対された状態が保たれることが重要であり、誰にでもある「違い」を尊重し、一人ひとりが組織の一員として活躍できる環境づくりについて学びました。
最後に、小原総合政策推進局長が「今回は新たな試みとして男性と女性を分けずに開講した。今後改善を重ねていきたい。今回、男女共同参画の課題について学んだことで、それぞれ気づきがあったと思う。各組織に持ち帰って今日の気づきを共有し、今後の取り組みを進めて欲しい。」とまとめ、講座を閉会しました。