連合ニュース 2023年

 
2023年05月22日
「医療・介護フェス2023 ~安心と信頼の医療と介護 中央集会~」を開催
さらなる処遇改善の実現に向けて YouTubeで生配信
トークセッションには構成組織から3人が参加
 連合は5月20日、「医療・介護フェス2023 ~安心と信頼の医療と介護 中央集会~」をYouTubeでライブ配信し、医療・介護現場で働く人の労働環境や処遇のさらなる改善の必要性を確認しました。全国の組合員ら200人超がオンラインで参加しました。
 冒頭、主催者を代表して芳野友子会長があいさつし、「すべての働く仲間が安心してくらし、働き続けるためには、医療・介護サービスの確保が欠かせない。処遇改善の必要性を患者・利用者も認識し、ジェンダー平等の観点を踏まえながらディーセント・ワークを確保して、将来にわたり人材が集まる職場にしなければならない」と述べました。また、2024年度の診療報酬・介護報酬の同時改定を見据え、「2023春闘でも引き継がれた賃上げの流れを同時改定にも反映し、医療・介護現場に処遇改善を広く行き渡らせることが重要」と訴えました。
 続いて、ニッセイ基礎研究所の三原岳主任研究員が「医療・介護の生産性向上を巡る議論と展望 ~現場本位の見直しに向けて~」と題する講演を行い、医療・介護の生産性の向上が論じられている背景や現場に求められる対応、2024年度同時改定の論点などを説きました。
 講演に続くトークセッションでは、連合本部の佐保昌一総合政策推進局長がモデレーターを務め、UAゼンセンの大滝雄一さん、自治労の小森晃さん、ヘルスケア労協の悉知美希さんが、「コロナ禍と処遇改善の現状」と「さらなる処遇改善の実現に向けて」をテーマに意見を交わし、課題認識を共有しました。
 トークセッションの後、連合の社会保障PTの小林妙座長(JAM総務グループ長)から、医療・介護現場の声を踏まえ、賃金・労働条件の改善と人材確保を求めるアピール文が読み上げられ、採択されました。アピールは後日、内閣官房の全世代型社会保障構築本部事務局長の中村博治政策統括官に手渡す予定です。

YouTubeで医療・介護フェスの視聴、資料のダウンロードが可能です。
 【医療・介護フェス2023~安心と信頼の医療と介護 中央集会~】
  https://youtube.com/live/Rg50H58mEwg
  • 冒頭あいさつする芳野会長
  • 講演するニッセイ基礎研究所の三原主任研究員
  • アピール文を読み上げる社会保障PTの小林座長