2021年10月25日
イギリス労働組合会議(TUC)とトップ会談を実施
10月21日、連合はイギリス労働組合会議(TUC)とのトップ会談を実施した。
冒頭、芳野会長から、TUCのオグレディ書記長に、9月のTUC大会の成功に対する祝意を述べた。そして、TUCの大会で選出された執行部の主要メンバーを女性が占めていることに触れ、オグレディ書記長に女性参画の取り組み、苦労や経験について尋ねた。
オグレディ書記長からも芳野会長に会長就任に対する祝意が伝えられた。そして、TUCで「組織化アカデミー」を立ち上げ、女性組合員の教育の機会をつくった結果、少しずつ女性が労働運動に関わり、組合執行部などでも活躍できるようになってきたことが共有された。
また、日本と同様、コロナ禍は、以前から存在していた格差などの問題を露わにしたとし、格差や貧困の問題は相変わらずで、賃金も上がらず格差は縮まっていないこと、政府に様々な要求を行ってきたことなどが報告された。
さらに、ブレグジット(英国のEU離脱)により、貿易問題に関心が集まっており、労働者と雇用をいかに守るかについて、連合とも協力し、労組の取り組みとして双方の政府に働きかけていく必要があるとの認識が示された。
日英包括的経済連携協定やCOPなど気候変動関連の課題についても、両組織間の協力関係が重要であるとした。
最後に、今後も対話の機会を継続的に持っていくことを確認し、閉会した。
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芳野会長とTUCのオグレディ書記長