G20各国の労働組合で構成するL20は、6月23日にイタリア・カターニアで開催された第12回G20雇用労働大臣会合にて採択された宣言「労働市場及び社会の包括的で持続可能かつ強じんな回復の促進」を歓迎すると表明した。
この宣言では「より大きな社会正義と全ての人のためのディーセント・ワークにつながる人間中心の政策アプローチ」を求めており、雇用創出への投資を除く、L20の優先事項を概ね反映している。
宣言の主要なポイントは以下の通り:
・2025年までに1億人の女性を労働市場へ送り出すことを目標に、より多くの、より良い、平等な報酬の仕事を女性に
・仕事における暴力とハラスメントに関するILO第190号条約の支持
・G20政策原則を通じた、適切で、包摂的で、効果的かつ持続可能な全ての人のための社会的保護
・社会的パートナーとの対話、「人間中心」の仕事の未来、リモートワークやデジタルプラットフォームに対する社会的パートナーとの規制枠組みの開発など、雇用回復の計画・解決策の一貫として社会保護に関する国際協力の強化(ILO100周年宣言の支持を含む)
・仕事と質の高い徒弟制度を通じた若者の支援
・気候変動とDXの双方の影響を受ける労働者のための「公正で持続可能な」移行と、生涯学習へのコミットメント
・仕事における基本的原則および権利としての労働安全衛生に関してILOでのフォローアップの支援
シャラン・バローITUC書記長は、「G20の雇用労働大臣が、仕事の世界における主要な欠陥に取り組み意欲を持っていることを歓迎し、G20のリーダーたちがこの基盤のもと、人間中心の、包摂的で持続可能な回復を確実に達成するために、この宣言で示された公約に基づいた行動を期待する」と述べている。
ITUCプレス:
G20 Labour and Employment Ministers’ declaration welcomed - International Trade Union Confederation (ituc-csi.org)