連合ニュース 2021年

 
2021年06月29日
第15回男女平等講座(男性リーダー対象)を開催
初めてのWeb形式で117名の若手男性リーダーが受講
連合本部からオンラインで全国へ配信
 連合は、2021年6月25日(金)に第15回男女平等講座(男性リーダー対象)をZoomにて開催しました。例年、本講座は東京と大阪に全受講者が集まり、対面で開催していますが、新型コロナウイルス感染症感染防止の観点から、初めてWeb形式で開催し、117名の若手男性リーダーが全国から受講しました。

 冒頭、石田昭浩副事務局長から「本講座は6月の男女平等月間の取り組みの大きな柱。男女平等参画社会の実現に向け、男性リーダーとして何をすべきか、行動につなげる機会としていただきたい」と主催者を代表して挨拶しました。
 その後、Zoomのブレイクアウトルーム機能を利用して、受講者が3~5人ずつのグループに分かれ、アイスブレイクとして参加者同士の自己紹介や、「この講座に申し込んだ理由やきっかけ、この講座で学びたいこと・期待すること」などを自由に話し合い、開始前の緊張をほぐしました。

 続いて、日本労働弁護団闘争本部長の棗一郎弁護士から、「男女平等の社会を実現するために何が重要なのか?~男女平等実現の観点から学ぶ労働法と労働組合若手男性リーダーに対する期待~」と題して講演を受けました。
 講演後の質疑応答では、「女性の活躍を進めるうえで、会社側にはどのようなメリットがあるのか?」、「産別によって男女比が異なり、例えばものづくりの分野では男性が多いが、男女平等を進めるプロセスは同じなのか?」、「国が女性活躍を進める理由は何があるのか?生産性向上や少子化対策だけなのか?」といった質問のほか、「女性が執行委員になりたがらず、雰囲気を変えようと思っていてもなかなか変わらない」、「女性活躍や男女平等の重要性は理解していても、うまく組合員に伝えられない」といった声が上がり、棗先生との間で活発な意見交換が行われました。

 続いて、井上久美枝総合政策推進局長が「連合ジェンダー平等・多様性に関する取り組み」として提起を行い、国際比較を含めた日本における男女平等の現状や、男女平等参画の取り組み、連合「ジェンダー平等推進計画」、コロナ禍におけるジェンダー平等課題、ILO第190号条約などについて説明しました。

 その後、株式会社ソラーレの東浩司代表から「男女とも働きやすい職場づくりのために イクボスと心理的安全性確保でチームづくり」と題して講演を受けました。この講演でも、ブレイクアウトルームやチャット機能を用いて、「職場で行っていることや課題」、「心理的安全性が高いチームの特徴」、「働き方の習慣で変えたいこと」などのテーマで討論を行いました。
 講演の終わりには、11人の受講者が「アクション宣言」を発表し、東先生からは軽妙なダジャレを交えたエールが送られました。

 最後に、井上総合局長が「リーダーが下を向いていたら組合員はついてこない。皆さんも笑顔を忘れず、自分が男性リーダーとしてのロールモデルとなってほしい。これからの皆さんに期待しています」とエールを送り、閉会しました。
  • 石田昭浩副事務局長の開会挨拶
  • 棗一郎弁護士(日本労働弁護団闘争本部長)の講演
  • 井上久美枝総合政策推進局長の提起
  • 東浩司代表(株式会社ソラーレ)の講演
  • リモートで熱心に受講する受講者の皆さん
  • 講座終了後、オンラインで集合した記念写真