連合ニュース 2018年

 
2018年09月28日
2018平和行動in広島を実施(8月5日~6日)
~語り継ぐ戦争の実相と運動の継続で 核兵器廃絶と恒久平和を実現しよう~
参加者による黙祷
 連合は「語り継ぐ戦争の実相と運動の継続で 核兵器廃絶と恒久平和の実現しよう」をテーマに、8月5日から6日にかけて「2018平和行動in広島」を実施しました。

1日目【ピースウォーク】
 集会の開催に先駆け、広島平和記念公園にて「ピースウォーク」を実施し、全国から565人が参加しました。連合広島の青年委員会・女性委員会の委員が案内役として「ピースガイド」を務め、原爆ドームをはじめとする公園内の慰霊碑等を回りながら由来や歴史について学習しました。
 また、会場受付周辺では原爆パネル展を併設し、ピースウォーク参加者以外にも多くの方にご覧いただきました。
 
【被爆路面電車乗車学習会】
 被爆後も広島の町を走り続ける2両の被爆路面電車に乗り、車窓から被爆建物を見学する「被爆路面電車乗車学習会」を実施し、72名が参加しました。「ピースガイド」による説明を聞きながら原爆の脅威や悲惨さ、歴史を学習しました。
 
【連合2018平和ヒロシマ集会】
 広島県立広島産業会館西展示館にて、原水禁、KAKKINとの共催による「連合2018平和ヒロシマ集会」を開催し、全国から2,138名が参加しました。本年も広島県、広島市、平和首長会議のほか、全国のNPO・NGOなど、多くの団体からご後援をいただきました。
 
・折鶴献納
 集会会場の舞台上へ、平和の祈りを込めて作られたたくさんの折鶴が参加組織から献納されました。
 
・開会挨拶:久光博智 連合広島会長
 
・主催者代表挨拶:神津里季生 連合会長
 
・来賓挨拶:広島県 中下善昭 副知事
        広島市 政氏昭夫 市民局長
 
・海外来賓挨拶:国際労働組合総連合(ITUC) マクブール・サハーン法制局長
 
・被爆体験証言
 広島県原爆被害者団体協議会(広島被団協)の箕牧智之副理事長より、被爆当時の写真や絵を用いながら、戦争のこと、原爆のこと、戦争が終わった後の広島とご自身の人生について体験証言をいただきました。結びには「世界の皆様へ」として、「被爆者が生きているうちに核兵器を無くしてください。今生きているヒバクシャ16万人の訴えです」と参加者へ訴えました。
 
・NPT再検討会議に向けた準備委員会の検討状況等について
 2020年に開催されるNPT(核拡散防止条約)再検討会議に向けて、準備委員会が開催されています。直近では第2回準備委員会が今年4月にジュネーブ国連本部において開催されました。この準備委員会における、参加各国や日本の代表団の状況等について、広島市立大学広島平和研究所福井康人准教授より講演をいただきました。
 


・若者からのメッセージ(高校生平和大使による活動報告、メッセージ)
 高校生平和大使は、1998年に核兵器の惨禍を知る広島・長崎の声を世界に届ける為に未来を担う若者を国連に派遣したのが始まりです。全国から選ばれた平和大使は毎年国連を訪問し、核兵器廃絶と平和な世界の実現を訴えています。また、UNIグローバルユニオンや世界YWCA、他国の高校生とも交流を続け、広島・長崎をはじめとする日本の市民の声を世界に届けています。
 本集会では第20代・第21代高校生平和大使を代表し、広島の高校生6名が、これまでの活動報告を行い、平和活動への思いと意気込みを述べました。
 
  第20代高校生平和大使 久永 風音 さん
  第20代高校生平和大使 小林 美晴 さん
  第20代高校生平和大使 船井木奈美 さん
  第21代高校生平和大使 下久保理子 さん
  第21代高校生平和大使 久保田音美 さん
  第21代高校生平和大使 開原 弓喜 さん
 
・ピースメッセージ・フラッグリレー
 久光博智 連合広島会長より髙藤義弘 連合長崎事務局長へ連合ピースフラッグが手渡され、平和運動への決意を述べました。
 
・平和アピール
 石黒ひかり 連合広島女性委員会委員長により平和アピールが読み上げられ、満場一致で採択されました。

・合唱「原爆を許すまじ」
 原爆がもたらした悲惨さを歌った唱歌「原爆を許すまじ」を会場全体で合唱しました。
 
【広島市長との意見交換】
  松井一實 広島市長と連合、ITUCによる核兵器廃絶に向けた取り組みなどについて意見交換を実施しました。市長との意見交換後、連合本部、連合広島、ITUCは、原爆死没者慰霊碑へ献花を行い、戦争で亡くなられた方々への慰霊と平和への祈りを捧げました。
 
2日目
 
【広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式(広島市主催)】
 広島市平和記念公園では、原爆死没者の遺族をはじめ、多数の市民らが参加し原爆死没者慰霊碑(広島平和都市記念碑)前にて平和記念式典が開催されました。原爆の投下された8時15分には平和の鐘やサイレンを鳴らし、原爆死没者に哀悼の意を表し、あわせて恒久平和の実現を祈りながら1分間の黙とうを行いました。
 
【「長崎平和の鐘」打鐘式(連合主催)】
 原爆投下より50年目の1995年に連合長崎より送られた「長崎平和の鐘」は、広島市立大学構内に設置されています。連合本部・PAT・連合広島・連合長崎キャラバン隊が原爆の投下された8時15分に打鐘と黙祷を捧げました。
 
ヒロシマからの平和アピール
 
 14万人余りの尊い命が一瞬にして奪われたあの日から、73年が経った。1945年8月6日、原子爆弾が投下され、広島は一瞬にして焼け野原となった。今もなお放射能障害に苦しんでいる人たちがいる。それにも関わらず、核兵器は世界中に1万4,450発も存在し、私たち人類はその脅威から解放されていない。
 
 本年6月12日、米国のトランプ大統領と、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による史上初の米朝首脳会談がシンガポールで行われた。2ヵ国の共同声明への署名は、非核化への足がかりとなるものである。しかし、核放棄の具体策や期限が明確化されなかった。引き続き国際的な努力のもと、着実かつ早急な非核化の実現が求められる。
 昨年国連で採択された「核兵器禁止条約」に引き続き、核兵器廃絶に向けた世界的な機運は高まりつつある。しかし、日本政府は「国際社会の分断を一層深める」として、本条約に参加していない。今こそ、唯一の戦争被爆国としての主体的な役割を発揮すべきである。核兵器使用の犠牲者(Hibakusha=ヒバクシャ)の受け入れ難い苦しみの深刻さ、そして、核兵器の廃絶に向けて広島・長崎の被爆者がこれまで果たしてきた重要な役割を受け止め、対立する核兵器国と非核兵器国の橋渡し役として、各国にこれまで以上に強く働きかけることを要請する。
 
 連合、原水禁、KAKKINの三団体は毎年、核兵器を保有する国の駐日外国公館に対して、「核兵器廃絶」に向けた要請行動を行っている。また、国内外で原爆写真ポスター展を開催し、核兵器の恐怖と非人道性を強く訴えている。そして「2015NPT再検討会議」にあわせて、核兵器の廃絶を求めた署名に取り組み、集約した約720万筆の署名を国際連合および日本政府に提出した。
 しかし、「2015NPT再検討会議」は、核兵器国と非核兵器国の対立により最終文書が採択されないまま閉幕した。私たちは平和を願う世界市民と連帯し、なんとしてもNPT体制の崩壊を阻止しなければならない。次回、2020年に開催される「NPT再検討会議」に向けて、核兵器廃絶に向けた機運が世界中で高まっている今こそ、さらなる世論喚起と国際的な働きかけを強めていかなければならない。
 
 私たちは平和首長会議や国際労働組合総連合(ITUC)はもとより、広島市立大学や広島平和文化センターなどの教育機関やNGOとの連携を強化していく。あわせて、本日の集会参加者をはじめ、唯一の被爆国であるこの国に暮らす者、働く者、そして平和を願う世界中の全ての声と力を結集し、政府や国際社会へ示していく。
国内外での強く広い運動により、核兵器廃絶に向けた決意を改めて強固なものとし、核兵器廃絶と世界の恒久平和の実現を目指していくことをここに宣言する。
 
2018年8月5日
「連合2018平和ヒロシマ集会」
  • 高校生平和大使
  • 広島県 中下副知事あいさつ
  • 被爆体験証言
  • 連合 神津会長あいさつ
  • NPT再検討会議に向けた報告
  • 広島市 政氏市民局長あいさつ
  • 連合広島 久光会長あいさつ
  • ITUC マクブール・サハーン法制局長あいさつ