連合ニュース 2017年

 
2017年07月19日
2017平和行動in沖縄
~語り継ぐ戦争の実相と運動の継続で 恒久平和の実現を~
平和オキナワ集会の様子
 連合は平和で安定した社会の実現を目指し、結成当初から平和運動に取り組んでいます。本年は「語り継ぐ戦争の実相と運動の継続で 恒久平和の実現を」をテーマとし、6月23日から24日にかけて「2017平和行動in沖縄」を実施しました。
 




1日目
 
2017平和オキナワ集会
 6月23日、15時より「2017平和オキナワ集会」を浦添市てだこホールで開催しました。全国の構成組織・地方連合会から1100名が集結し、沖縄の課題解決に向けて一丸となって取り組んでいくことを確認しました。
 
第一部 講演会
 講師に伊江島観光バス(株)代表の山城克己さんを招き、「沖縄の縮図・伊江島から学ぶ」をテーマに講演いただきました。
 
 伊江島は現在も島の三分の一が米軍施設であり、沖縄戦、基地問題、観光や農業など沖縄の抱える課題が凝縮されていることから沖縄の縮図だと言われています。伊江島で生まれ育った山城さんが聞き取った戦争体験者のエピソードに加え、島を訪れた人の反応にも触れながら、写真や映像とともに島を実際に案内しているかのようにお話いただきました。後世に戦争の実相をどのように伝えていくべきかを含め、伊江島を通して浮き彫りとなった沖縄の課題と平和運動の継続を訴えられました。

第二部 平和式典
 
主催者代表あいさつ
 神津里季生 連合会長より、沖縄の抱える課題を日本全体の課題と考え「米軍基地の整理・縮小」と「日米地位協定の抜本的見直し」の重要性を訴えるとともに、政府には丁寧且つ十分な対話を重ねるよう求めていくことが述べられました。
 
〈要旨〉
 戦後72年が経った今日においても、沖縄には日本の米軍専用施設面積の70.6%が集中している。米軍による事件や事故も後を絶たず、住民は常に危険と騒音にさらされている。沖縄の過度な負担の軽減こそが重要であるのに、4月には住民の反対を強行的に押し切り、名護市辺野古で基地建設の工事が開始された。極めて遺憾なことであり、政府には丁寧な対話を十分に重ねるよう求める。
 沖縄が抱えている問題は、日本人全体の問題として考えねばならない。連合は結成以来「在日米軍基地の整理・縮小」と「日米地位協定の抜本的見直し」に向けた取り組みを重ねており、今後もさらなる展開につなげていく。「平和行動in沖縄」を通し、五感で感じた沖縄の歴史と実情をそれぞれの地域や職場に持ち帰り、運動として展開してほしい。
 
地元歓迎あいさつ
 大城紀夫 連合沖縄会長より、基地問題の現状と連合沖縄の取り組みとともに、全国で連帯し平和運動を広げていくよう訴えがありました。
 
〈要旨〉
 安倍政権は、以前にも沖縄戦の実相を歴史の教科書から消そうとしていた。遺族会をはじめとする沖縄県民の思いに応えないどころか、新たな辺野古新基地建設を強行的に進めようとしている。また、米軍による事件や事故とその対応、基地内で働く全駐労の仲間の労働基本権が認められない現状は誠に遺憾である。
 連合沖縄として、沖縄防衛局、外務省沖縄事務所へ抗議、要請を行った。昨年からはオール沖縄会議の一員として、アメリカ労働総同盟本部(AFL-CIO)等を通じ、国外の労働組合とも連帯を進めている。今後も日米地位協定の抜本的見直し、新基地建設の阻止に向け、沖縄と全国が連帯することをお願いする。
 
来賓あいさつ
 沖縄県を代表して、富川盛武 沖縄県副知事よりご挨拶の後、翁長雄志 県知事からのメッセージを代読いただきました。
 
〈翁長知事メッセージ(要旨)〉
 日米安全保障体制の重要性は理解するが、日本の安全保障の問題は日本国民全体で負担すべきである。県はこれまで、日米地位協定の抜本的見直しや、米軍基地の整理・縮小による沖縄の過重な基地負担の軽減を強く求め続けてきた。
しかし、米軍基地から発生する事件事故、騒音、環境問題等に加えて辺野古での新基地建設工事を強行している現状は容認できるものではなく、沖縄の過重な基地負担の軽減とはまさに逆行している。今後も引き続き県民と一体となって辺野古に新たな基地を作らせないため不退転の決意で取り組むとともに、米軍基地の整理・縮小と沖縄の過重な基地負担の軽減を求めていく。県外からの参加者には沖縄の現状について広く国民の理解が得られるよう、ぜひ協力をお願いしたい。
 
また、地元出身の国会議員の皆様にも、本集会にご来席をいただきました。
 
平和メッセージ
 出村良平 連合北海道会長より、矢臼別の米軍施設の現状や連合北海道の取り組みとともに、平和と民主主義を取り戻すことを求める力強いメッセージが述べられました。
 
〈要旨〉
 1997年より、矢臼別において米軍と自衛隊による合同移転訓練が毎年のように行われ、誤射弾による重大事故や山火事が発生している。このことによって私たち道民も、危険と常に隣り合わせである沖縄県民の気持ちを知ることとなった。今年8月には、オスプレイを使用しての訓練が実施されるとの情報も入っている。
 連合北海道はこれまで、この矢臼別での移転訓練反対の取り組みを続けてきた。これからもこの行動を継続し、北海道の地においても米軍基地の整理・縮小、日米地位協定の抜本的見直しを広く訴えていく。平和と民主主義が危険な状況にある今こそ、全国の仲間で連帯し、運動をより強化することが求められている。
 
ピースリレー
 大城紀夫 連合沖縄会長より山﨑幸治 連合広島事務局長へ連合ピースフラッグが手渡され、平和運動への決意が述べられました。
 
平和アピール
 連合沖縄女性委員会の知念香織委員長によるアピールが行われ、満場一致で採択されました。
 
平和交流会
 集会終了後は、ANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービューにて平和交流会を開催しました。沖縄電力総連沖縄電労青年委員会によるエイサーが披露され、沖縄の文化に触れながら、参加者が互いに親睦を深めました。


2日目
 
ピースフィールドワーク
 米軍基地と南部戦跡の視察・学習のため「ピースフィールドワーク」を実施し、450人が参加しました。各所を説明する「ピースガイド」は、今年も連合沖縄の青年女性委員会に加え、連合大分の青年委員会からもご参加いただきました。
 
A(米軍基地)コース
名護市瀬嵩の浜(辺野古キャンプシュワブ)→道の駅「かでな」(嘉手納基地)→チビチリガマ(献花)→嘉数高台(普天間基地)
 
B(南部戦跡)コース
旧海軍司令部壕→嘉数高台(普天間基地)→ひめゆりの塔(資料館)→魂魄之塔(献花)→平和祈念公園(資料館)
 
C(南部戦跡)コース
糸数アブチラガマ(入壕)→ひめゆりの塔(資料館)→魂魄之塔(献花)→平和祈念公園(資料館)
 

「在日米軍基地の整理・縮小」と「日米地位協定の抜本的見直し」を求める集会・行動
 ピースフィールドワーク終了後は、県庁前県民広場での集会、国際通りでのデモ行進を行いました。在日米軍基地の整理・縮小と日米地位協定の抜本的見直しを求めて、参加者1000人が心をひとつに、声を大にして訴えました。
 
神津里季生 連合会長あいさつ
〈要旨〉
 今回、新たに感じたことの一つは、かつて沖縄戦があった当時、法治国家であったにもかかわらず逆らうことのできない時代の雰囲気があったということだ。共謀罪が強行採決された今、おかしいとは感じているが、安保や抑止力の問題があるからしょうがない、そうやって多くの国民がなんとなく流されているのではないか。過去の出来事について、あの時代だからしょうがなかったと思いがちだが、時代はつながっている。私たちは今、ずるずると流される時代の境目にいる。このままでは、本当の意味での平和はどんどん遠のいてしまって、気がついた時には、またいつか来た道になってしまう。沖縄の基地問題と地位協定に対する危機の意識、絶対に流されないという思いを共有し、進んでいこう。
 
 
大城紀夫 連合沖縄会長あいさつ
〈要旨〉
 フィールドワークを通じて悲惨な沖縄戦や歴史を追体験し、新たな気づきが得られたことと思う。
 安倍総理は、選挙等でも県民の意志がはっきりと示されているにも関わらず、沖縄県民の声を押しつぶそうとしている。今の安倍政権は、「自治は神話である」と言ったキャラウェイ高等弁務官と同じやり方を沖縄で行っている。連合の仲間のみなさんには、本行動で経験したことを職場や地域に持ち帰って、沖縄の思いを全国の仲間たちに広げてほしい。新たな基地を作らせない、そして安倍政権と対峙ができる、そういった労働運動を皆で共に作りあげていこう。
 
  • 講師 山城克己さん
  • 神津里季生 連合会長
  • 大城紀夫 連合沖縄会長
  • 富川盛武 沖縄県副知事
  • 左から照屋寛徳議員、玉城デニー議員、仲里利信議員、糸数慶子、伊波洋一議員
  • 出村良平 連合北海道会長
  • 平和への願いを込め、沖縄から広島へ
  • 山﨑幸治 連合広島事務局長
  • 知念香織 連合沖縄女性委員会 委員長
  • 沖縄電労青年委員会によるエイサー
  • 瀬嵩の浜(辺野古)
  • 嘉数高台(普天間基地)
  • チビチリガマ
  • シュプレヒコールしながらのデモ行進