連合ニュース 2017年

 
2017年01月31日
患者本位の医療とは?これからの医療のあり方を問うフォーラムを開催
連合「患者本位の医療を確立する連絡会」フォーラム 「患者の視点からこれからの医療を考える」
 連合は1月30日、 「患者の視点からこれからの医療を考える」をテーマに、連合「患者本位の医療を確立する連絡会」フォーラムを連合会館で開催しました。国の政策に患者の声を反映することを目的とする連合「患者本位の医療を確立する連絡会」の活動を、構成組織等に広く知ってもらうために開催しました。
 
 開会にあたり、主催者を代表して連合の神津会長があいさつし、「連合と『患者本位の医療を確立する連絡会』の連携した取り組みによって、連合が求め続けてきた医療機関における領収書・診療明細書の発行義務化が実現するなど、医療の情報開示を前進させるなどの成果を上げてきました。しかし、私たち国民・患者が、安心して質の高い医療を受けられるようにするためには、医療内容のさらなる透明化や医療安全の確保など、まだまだ課題が残されています」と指摘。本フォーラムを通じて「これまでの医療政策を振り返り課題を明らかにし、安心と信頼の『患者本位の医療』の確立に向けて、連絡会と一体となった取り組みを強化していきたいと考えています」との決意を述べました。

 続いて、前半の部として、国際医療福祉大学大学院の大熊由紀子教授が基調講演を行いました。講演では、「患者」とラベリングし医療を提供する側の事情で「治療」が施されてはいないかとの問題意識に立ち、一人ひとりが「患者本位」という言葉の重みを考え、すべての人が尊厳をもって暮らし続けるための医療や福祉のあり方を考えていくことが必要、との問題提起をいただきました。

 後半の部では、「患者の視点からみた医療の現状と今後の課題」をテーマに、連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員と有識者によるリレートークを行いました。
 「患者本位の医療を確立する連絡会」の花井十伍委員、堀康司委員、間宮清委員、勝村久司委員は、患者と医師が真に信頼関係を構築していくためのインフォームド・コンセントのあり方や、薬害教育の推進に向けた労働組合の役割、医療事故調査制度の課題などについて、それぞれ発表を行いました。
 これを受けて、有識者の立場から国際医療福祉大学大学院の和田勝客員教授は、「国の医療政策に対し、専門家だけに任せきりにせず、患者・第三者の視点からチェック機能を果たしていくことが重要」など、連合や連絡会に対する今後の取り組みへの期待が述べられました。

 最後に、連合の新谷副事務局長が、「患者と医療を提供する側との情報の非対称性を克服していきながら、誰もが安心し、納得できる医療を受けられるようにすることが不可欠」と述べ、「被保険者と患者の声を一体のものとして国へ届けていくため、連合、連合『患者本位の医療を確立する連絡会』による活動をいっそう活性化していきましょう」と呼びかけ、フォーラムを締めくくりました。

 患者本位の医療を確立するためには、働く者・被保険者の代表である連合が、患者の声をしっかりと政府へ届けることが重要と考えています。連合は、「安心と信頼の患者本位の医療」の実現に向け、引き続き運動を展開していきます。
  • 連絡会の取り組み強化に向けて決意を述べる神津会長
  • 連合の構成組織・地方連合会等から66名が参加
  • 講演で「患者本位」の本質を問う”ゆき”さん
  • 意見発表する連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員
  • コメンテーターの和田勝さん