ゆにふぁんに掲載されている活動の中から、ユニオニオンが特に気になったものを紹介するよ!
今回は、クラウドファンディングを活用して成立した「100匹以上の野良猫を救いたい! ~栃木県日光市足尾町~」プロジェクトについて紹介するよ。

ユニオニオン

担当者さんにインタビュー

松田倭一さん
一般社団法人栃木・わんにゃん応援団(非営利型法人)
代表理事

柴倉容子さん
にゃんサポート足尾

「100匹以上の野良猫を救いたい! ~栃木県日光市足尾町~」プロジェクトについて教えてください。
松田さん

 日光市足尾町で野良猫が増えすぎてしまったので、不妊・去勢手術の費用を集めるために立ち上げたプロジェクトです。その名のとおり、2021年当時は足尾町に100匹以上の猫がいました。これ以上増やさないための手術が急務でしたが、そのためには手術代が必要です。柴倉さんたち「にゃんサポート足尾」の方々が自費や募金でまかなっていましたが、それでは全頭を捕獲して手術を終えるまでに何年もかかることが予想されました。猫は生後6か月くらいで妊娠できるようになり、年2回は出産します。少しずつ手術していたのでは追いつかないので、まとまった資金が必要だったんです。

なぜ足尾町で野良猫が増えてしまったのですか?
柴倉さん
 足尾町は県境に位置しており、県外から猫を捨てに来る人がいるようです。足尾町の心の優しい住民が、野良猫を見捨てることができずに餌をあげていたため、どんどん増えていきました。でも、交通事故にあって死んでしまったり、野生動物に襲われてケガをしたりする猫をたくさん見てきたので、これ以上不幸な猫を増やさないため、TNR(Trap・Neuter・Return:捕獲し、不妊・去勢手術を行い、元の場所へ戻す)活動を始めました。ただ、あまりにも数が多いので、鹿沼市で「栃木・わんにゃん応援団」の活動をされていた松田さんのところへ相談に行きました。

団体情報

一般社団法人栃木・わんにゃん応援団(非営利型法人)

栃木県鹿沼市西茂呂4-10-3

  • TEL: 0289-64-1355
  • 推薦組織: 連合栃木
分野
動物を守る
ゆにふぁんを知ったきっかけは?
松田さん
 柴倉さんたちから相談を受け、どうやって資金を集めようか悩みました。そこで、以前からお世話になっていた県会議員の方に相談したところ、連合栃木を紹介してもらいました。ちょうどその頃はゆにふぁんの取り組みがスタートしたタイミングだったようで、連合栃木からクラウドファンディングについて説明していただきました。
 付き合いのあるボランティア団体がREADYFORを利用しており、いろいろと話を聞いていたので、クラウドファンディングはもともと視野に入れていましたが、連合のサポートもあるということで、ぜひやってみたいと思いました。
  • クラウドファンディングの募集画面
  • 里親の決定を待つ子猫たち
クラウドファンディングを利用した結果は?
松田さん
 クラウドファンディング開始後は、柴倉さんたちと協力して知人への声かけやチラシ配り、SNSでのPRを行いました。連合栃木の皆さんにもずいぶん協力していただきました。地元紙の下野新聞に掲載されたこともあって支援金額はどんどん増え、募集開始から25日で目標金額の120万円を達成できました。この支援金を元に、足尾町の猫たちをほぼすべて捕獲し、検査やワクチン接種、不妊・去勢手術などを行いました。
 また、短期間で目標金額を達成できたので、ネクストゴールとして198万円を設定しました。追加資金は、冬の寒さが非常に厳しい足尾町で地域猫が生きのびるため、猫ハウスの製作に活用させてもらいました。
 柴倉さん おかげさまで、今は足尾町で野良猫はほとんど見かけません。逆に少し寂しく感じるほどです。子猫は里親を探して譲渡し、成猫は地域猫として町の人々にかわいがられています。地域猫は不妊・去勢手術済みですから、「また増えてしまうのではないか」「餌をあげていいんだろうか」などと心配する必要がなく、皆さん安心してお世話をしてくれています。
 ネクストゴールの支援金でつくった猫ハウスは、灯油ケースを改良したものです。防寒のため高床式にして内壁にダンボールを貼るなど、いろんな工夫をして、町の30カ所以上に設置しました。足尾町は冬になると、日中でもマイナス10℃以下になることがあります。猫たちは自然にハウスへ入っていき、厳しい冬を越すことができました。
  • 冬の寒さをしのぐために製作した猫ハウス
  • 地域猫として町民にかわいがられています
ゆにふぁんに期待することを教えてください。
松田さん
 一般的なクラウドファンディングは一度利用すれば終わりですが、ゆにふぁんは持続的に活用できる点が良いですね。今、廃棄されるペットフードを活用したペットフードバンクの立ち上げを計画しています。また、近隣県の動物保護団体との“横のつながり”をつくりたいとも考えています。こういった呼びかけを、ゆにふぁんで行っていきたいと思っています。
 さまざまな団体がPRのためにSNSを使うのと同じように、私たちもゆにふぁんを情報発信の場として今後も活用していきたいです。

ユニオニオン

ゆにふぁんのクラウドファンディングのおかげで、たくさんの猫の命が守られたんだね!
支援してくれた皆さん、ありがとう! これからもぜひ協力してね。


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