ゆにふぁんに掲載されている活動の中から、ユニオニオンが特に気になったものを紹介するよ!
今回は特定非営利活動法人フードバンクさがの干潟由美子さんと鍋田博さんに、フードドライブや子どもたちへの食育などの取り組みについて聞いたよ

ユニオニオン

特定非営利活動法人フードバンクさがにインタビュー

干潟由美子理事長

鍋田博事務局長

「フードバンクさが」について教えてください!
干潟さん

まだ食べられるのに、印字ミスや外箱がつぶれてしまった商品、賞味期限前にお店の棚からおろされた商品など流通できない食品を、メーカーや小売店、生産者などから寄付してもらい、さまざまな事情で生活の苦しい人たちに配る活動をフードバンクといいます。私たちは佐賀県初のフードバンクとして2019年に設立し、県内の児童養護施設や福祉施設、ひとり親家庭の支援に取り組む団体などと連携して活動しています。
フードバンクは食品ロスや貧困の解決策としても注目されていますが、私たちはさらに一歩踏み込んだビジョンとして、「共助社会の実現」を掲げています。

  • 会場の様子 インタビューに答える干潟さん

団体情報

特定非営利活動法人フードバンクさが

佐賀県佐賀市唐人一丁目1番14号

  • TEL: 0952-37-1300
  • 推薦組織: 連合佐賀
分野
フードバンク・子ども食堂
「共助社会の実現」って具体的には何をしているんですか?
干潟さん
ひとつは「フードドライブ」で、企業活動の中で発生する食品を活用する「フードバンク」と違い、各家庭で眠っている食品を持ち寄っていただき、必要とされるところに届ける活動です。
鍋田さん
食べられるものが捨てられてしまう食品ロスや貧困の解消も大事なのですが、私たちのいちばんの願いは、地域の人たちがお互いに助け合う関係を築き、佐賀が元気になることです。
「フードドライブ」は、「フードバンクさが」設立時にはほとんど知られていませんでしたが、新型コロナの影響で支援を必要とする人が急増したこともあり、現在、支援いただいた食品の取り扱い量は年間約45トン、延べ900強の団体、およそ3万3000人に寄贈しています。
干潟さん
もうひとつが「食育」です。フードバンクさがでは畑を持っていて、子どもや地域の人と一緒にサツマイモづくりにも取り組んでいます。地域の未来を担う子どもたちが、畑から食卓へ、そして大地へ還る食の循環に気づき、生産者と心の通い合う関係を築けるよう、食育と結びつけた活動を重視しています。
  • フードドライブの仕組
  • フードドライブのテントでは食育の大切さも紹介しています
スポーツチームとの連携も大事にしていると聞きました!
干潟さん
佐賀県はJリーグのサガン鳥栖やBリーグの佐賀バルーナーズ、Vリーグの久光スプリングスをはじめ、国内トップレベルのスポーツチームの本拠地となっています。各チームとも地域振興や社会連携に力を入れていて、選手と市民の距離が近いんです。私たちの活動への理解も深く、「試合会場でフードドライブをやりましょう!」などと、連携を提案してくれました。佐賀バルーナーズの選手やヘッドコーチのみなさんが私たちの畑にやってきて、農作業を手伝ってくれたときは驚きました。
鍋田さん
選手が協力してくれると反応がすごいんです。サガン鳥栖のファン感謝祭でフードドライブをしたときは、選手がブースに遊びに来てくれるや否や、サポーターの長蛇の列ができるほど! 私たちのリーフレットを配ってくれて、フードバンクをアピールできました。
  • 会場の様子 「スポーツの力」のお話に熱が入る鍋田さん
ゆにふぁんへの期待を教えてください!
鍋田さん
事務局スタッフは少人数なこともあって、広報だけに時間や労力を割くことはできません。また、自分たちだけでは、どうしても広報活動がローカルにレベルで終わってしまいがちです。ゆにふぁんによって、私たちの活動を県外の人にも広く知ってもらうことができるのは大きいですね。
また他県のフードバンク団体や、市民活動の取り組みを知ることができ、自分たちもがんばろうと励みになっています。企画アイデアの参考にすることもあります。
欲を言えば、「いいね!」がもう少し欲しいかな。リアクションがあれば、活動が伝わっていることがわかります。また登録団体の頑張りを表彰する制度があると嬉しいです。「ゆにふぁんアワード」ができたら、私たちも今まで以上にいっぱいアピールします!

「フードドライブIn駅前不動産スタジアム」を体験してきました!

2023年4月15日に行われたフードドライブ会場にお邪魔したよ。この日はJリーグ公式戦開催日でサガン鳥栖のホームゲームがあったんだ。スタジアム前の広場設置されたブースにはたくさんのサポーターが来てくれて、調味料やレトルト食品、お菓子などが112点、25kgも集まったよ!

ユニオニオン
  • 応援ユニホーム姿で、ありがとうございます
  • 冷たい雨の中、温かい寄付をいただきました

食品提供された方

こうたくん
ネットで買って食べきれずにいた限定品のお菓子を持参しました。試合のついでに参加できるのが嬉しいです。

食品提供された方

こうたくん
子どもが独立して食べ物も余りがち。フードドライブがある日はいつも、ストックを調べてから家を出ます。

食品提供された方

こうたくん
「少なくてもいいのかな?」と躊躇していたのですが、こうしたイベントがあると知って、今後は気軽に持ち寄りたいと思いました。

ボランティア 熊本貴子さん 佐賀女子短期大学講師

こうたくん
勤務先の短大は福祉や地域にまつわる学科が多く、フードバンクさがの取り組みは親和性が高いと感じています。学生のボランティア参加など、今後も接点を増やしていきたいです。

ボランティア 相原さん・東原さん 佐賀女子短期大学

こうたくん
熊本先生に誘われて、ボランティアに初めて参加しました。食品を提供してくださる方々のやさしい心に触れ、私たちもあたたかな気持ちになります。機会を見てまた参加したいです。

連携企業 井上 裕介さん 株式会社サガン・ドリームス 営業本部 社会連携担当

こうたくん
ホームゲームやファン感謝デーでのフードドライブを支援しています。来場者と地域をつなげる場として、これからも一緒に共助社会づくりをしたいですね。

事務局スタッフ 桑原廣子さん 副理事長

こうたくん
新型コロナを経て、設立当初に想定していた以上にニーズが拡大していることを実感しています。安定運営には人の力が頼り。少しでも興味があれば、気軽にお声がけください。

事務局スタッフ 石原太郎さん 理事局

こうたくん
清掃工場に勤めていたこともあり、食品ロスの実態を間近で見てきました。貧困は誰にでも起こり得る問題。フードドライブが、共生社会のきっかけとなれば嬉しいです。

ユニオニオン

サガン鳥栖のユニフォームを着た何人ものサポーターが、お家に眠っていた食べものを持ってブースを訪れていたよ! サッカーをきっかけに、地域の助け合いに参加できるなんてステキだね!

ちなみに…
フードドライブの後はサガン鳥栖を全力で応援したよ!

会場の様子 ガンバレー!

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